ビタミンB12:認知機能、脳MRI所見へ複雑に関与

ビタミンB12欠乏は発展途上国ではよく見られる栄養不足。老人では萎縮性胃炎に伴うなどで認める。
Chicago Health and Aging Project (CHAP)で行われた121名の高齢者(65歳超)で、ビタミンB12及びビタミンB12関連マーカーを測定。
血中総ビタミンB12は真のB12の保存分を反映しておらず、holo TC、メチルマロン酸(MMA)、ホモシステインがより高感度テストである。ホモシステイン 1mmol/L増加毎に認知機能は0.03 standard unit減少。


Vitamin B12, cognition, and brain MRI measures: A cross-sectional examination
Neurology September 27, 2011 77:1276-1282

ビタミンB12欠乏のマーカーであるメチルマロン酸は、脳の容積減少に伴う認知に関連する
一方、ビタミンB12欠乏に非特異的なホモシステインの認知機能パフォーマンスへの影響は、白質高密度増加、脳梗塞増加に関連している。ビタミンB12状態は多メカニズムを通して脳に影響を与える。

by internalmedicine | 2011-09-29 14:46 | ビタミン  

<< 喘息:吸入ステロイド治療不応性... ACCORD MIND: 強化... >>