医療費地域較差検討:終末期ケア積極的制限でメディケア支出削減、ただしホスピス機能充実重要
2011年 10月 05日
Regional Variation in the Association Between Advance Directives and End-of-Life Medicare Expenditures
JAMA 2011;306(13):1447-1453. doi: 10.1001/jama.2011.1410
"advance directive use"治療制限、終末期メディケア支出、緩和治療、強化治療との関連性を地域差で検討
主要測定指標は、6ヶ月間のメディケア支出、生命維持治療、病院ケア、院内死亡
ケアに関し制限的な積極的方向性をしめすことは、終末期支出の平均レベルの高い地域の病院では入院費用低下を低下することとなる (死者あたり −$5585; 95% CI, −$10 903 to −$267)
しかし、低・中間支出地域ではその差は認めない。
医療制限の方向性は、高・中間支出地域では、、院内死亡補正化確率を低下する (高支出地域 −9.8%; 95% CI, −16% to −3% ; 中間支出地域 −5.3%; 95% CI, −10% to −0.4% s)
積極的医療制限の方向性は、高・中間支出地域でのホスピス使用補正確率を増加する (高支出地域17%; 95% CI, 11% to 23% , 中間支出地域 11%; 95% CI, 6% to 16% )
しかし、低支出地域では増加せず。
日本の終末期に関して、高コストになっていることは良く話題になるが、いつも立ち消えになる。
終末期と宣言しても、”最後まで積極的治療を御願いします”という家族の願いを無視するわけに行かず、現場で苦悩していることも無視して、一般には金儲けのため・・・などとそれを全面に主張するメディアは後をたたない。
真の”人道的”意義の議論の上、行政なりが勇気を持って、終末期ケアに関し積極的医療の制限とそれにかわるホスピス機能の充実を図るべき
マスコミ・厚労省は、こういう論文の記事をもちいて、いびつな医療費削減、人的費用部分をカットする方向性にもっていくことがあるので、十分注意する必要がある。
by internalmedicine | 2011-10-05 09:22 | 加齢
