SELECT研究: ビタミンE 前立腺がんリスク増加
2011年 10月 12日
ビタミンE がんリスク減少のつもりが、前立腺癌リスク増加という大規模米国内研究(Selenium and Vitamin E Cancer Prevention Trial (SELECT))の結果
Vitamin E and the Risk of Prostate Cancer
The Selenium and Vitamin E Cancer Prevention Trial (SELECT)
JAMA. 2011;306(14):1549-1556. doi: 10.1001/jama.2011.1437
2001年に始まったSELECT研究
427研究(米国、カナダ、プエルトリコリマ) 35333名の男性(PSA 4.0 ng/mL以下、直腸診で前立腺癌の疑いない対象者、55歳以上
介入:
・ セレニウム(L-selenomethionine 200 μg/日) +ビタミンEプラシーボ
・ ビタミンE(rac-α-tocopheryl acetate 400 IU/日) と セレニウムプラシーボ
最小7年、最大12年のフォローアップ
フォローアップ54464人年、521名の前立腺がん発症
プラシーボ 前立腺がん発症529名との比較
ビタミンE群では前立腺が620名 (hazard ratio [HR], 1.17; 99% CI, 1.004-1.36, P = .008)
セレニウム群では575名 (HR, 1.09; 99% CI, 0.93-1.27; P = .18)
セレニウム+ビタミンE群では555名 (HR, 1.05; 99% CI, 0.89-1.22, P = .46)
ビタミンE、セレニウム、両者混合での前立腺がんに対する絶対的りリスク増加は 1.6、 0.8 、 0.4
抗酸化物質だけを大量にとると酸化促進物質として溜まる 2011/06/09
寿命を短くしたければビタミンE大量サプリメントをどうぞ 2004/11/11
by internalmedicine | 2011-10-12 08:15 | ビタミン