米国:ヒトパピローマウィルスワクチン(日本での子宮頚癌ワクチン)強制接種議論
2011年 10月 12日
JAMA. Published online October 6, 2011. doi: 10.1001/jama.2011.1525
Mandatory HPV Vaccination and Political Debate
JAMA. Published online October 6, 2011.
予防接種はコスト効果的であり、広く公衆衛生上の介入として用いられているが、一般市民の抵抗を引き起こす。米国は保守的宗教団体の発言力が強く、婚前交渉要因・親の権利を奪うなど米国特有の議論があるようだ。ミネソタ選出議員Michele Bachmannは代表的であったが、ペリー知事は彼に否定的など・・・
製薬会社のロビー活動、たとえば、メルクなどの政治家への働きかけの具体例が記載されている。
ACIPでは現時点で若い女性への義務づけの方向性だが、男性もHPV保有率同等であり、性パートナーとしての意味づけ、ウィルス関連疾患および癌のリスクにさらされていることで、男女平等性の欠如が議論の対象となっているとのこと。公的資金を男女不平等に用いられることの不公正性が記載されている。
HPVワクチンは高額なため、アメリカで1人あたり360ドル、米国全体で40億ドルが見込まれる。他の公衆衛生サービスを犠牲にせざる得ない額となる。ただでさえ財政支出増加への注文が厳しい折、これに関わる医師費用や医療システムの構築などさらに費用がかさむはず。
強制的なワクチン接種ということで、議論が存在する。
そして、有効性に関しては、臨床試験からエビデンスに寄れば、”HPVワクチン接種から浸潤性子宮頸がんの予防を実証されてないが、ワクチンに含まれるHPV型と関連付けられており、ほぼ100%有効であろうと推測される。
(流布するウィルス型が日本では米国と異なり、この有効性に関するコメントには日本独自の議論が必要だろう!)
ワクチン自体は安全であり、他のワクチンと同じで、全身性重篤な副作用はまれ、精神遅滞などは含まれない。
日本の国会・参議院予算委員会 ”松あきら”さんの質問と内閣各大臣の応答(mms://svwmlv.webtv.sangiin.go.jp/vodb/1147b.wmv)を見て・・・個人的には違和感を感じていた。コスト効果の議論、真の男女平等、日本固有の問題などすべて無視する形のなれ合い議論・・・
ワクチン製造の製薬会社資料だけを目を通してってことは・・・ないでしょうねぇ 国会議員・政府の皆さん
この議員の他の発言である”牛乳バケツ問題”にも反論が起きている。
http://yajifun.blogspot.com/2011/10/29.html
声はでかいが話の内容は表面的すぎるのでは?
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by internalmedicine | 2011-10-12 11:38 | 感染症
