妊娠期ACE阻害剤・他降圧剤使用: 先天性心異常の関連はむしろ妊婦高血圧による関連が大きい?

こういう報告出ても、妊娠・妊娠可能性のある女性に対しては当面添付文書なりの記載内容に従うべき・・・

ARBおよびACE阻害剤の妊婦への妊婦への投与禁忌について
http://www.amel-di.com/medical/files/safe/ALC_TAB_25_safe_008100.pdf


これを前提としての話として・・・・

住民ベース、後顧的コホート研究(包括的電子記録自動臨床・薬剤データベース :Kaiser Permanente Northern California region from 1995 to 2008.)

結論から言えば、たしかに、母体1stトリメスターでのACE阻害剤使用は出生児の先天性心異常リスク特性増加をもたらすが、他種降圧剤と同様であり、しかも、これは薬剤によるというより、それらの薬剤を使わなければならなかった高血圧の状態によるものと思われるというもの。


Maternal exposure to angiotensin converting enzyme inhibitors in the first trimester and risk of malformations in offspring: a retrospective cohort study
BMJ 2011; 343:d5931 doi: 10.1136/bmj.d5931 (Published 18 October 2011)
Cite this as: BMJ 2011; 343:d5931


1st トリメスター ACE阻害剤使用頻度 0.9/1000、 他降圧剤 2.4

母体年齢、民族性、parity、肥満補正後、1stトリメスターACE阻害剤使用は、正常対照群と比較の上で、出生児の先天性心異常リスク増加 (15/381 (3.9%) v 6232/400 021 (1.6%) 例, オッズ比 1.54 (95% 信頼区間 0.90 ~ 2.62))

同様の相関が他種降圧剤使用でも見られた (先天性心異常 28/1090 (2.6%) 例, オッズ比 1.52 (1.04 ~ 2.21))

しかし、高血圧対照(高血圧診断・降圧剤非使用) 708/29735(2.4%)に比べ、1st トリメスターACE阻害剤も、他種降圧剤でも降圧剤使用では先天性心異常リスク増加と有意な関連は認めなかった (オッズ比 各々 1.14 (0.65 to 1.98) 、1.12 (0.76 to 1.64) )


by internalmedicine | 2011-10-20 09:08 | 動脈硬化/循環器  

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