心房細動:カテーテル治療が心不全患者には有効

心房細動の治療に関して必ず問題になるのが、心房細動そのものをなくそうとする方法(除細動:リズムコントロール)と、とりあえず心拍だけコントロールできればという方法(レートコントロール)と比較した議論があり、後者がやや優勢の状況だと思います。
http://ebm.bmjjournals.com/cgi/content/full/8/5/140

心房細動治療ガイドライン
http://www.jhf.or.jp/a&s_info/guideline/sinbosaido.html
 日本循環器学会Circulation Journal 65(Suppl 5) 2001

があります。
     ↑
# この中のヘペリンという薬剤はなんなんだろうという 突っ込みは やめておいて・・

でも、AHAのガイドライン
http://www.americanheart.org/presenter.jhtml?identifier=4451
てのもありますが



心不全の患者で、心房細動が心室機能や症状を悪化させる可能性があり、心不全および不応性心房細動患者にアブレーションを行って洞性調律へ戻す試みで、左室駆出率の改善、自覚症状、運動耐容能、QOLの改善を示した。



心不全患者での除細動に関しては、心機能、自覚症状、運動耐容能、QOL改善の効果は確実なのでしょう。カテーテルによるアブレーションですので・・・解釈はまだ難しいところがあるのでしょうが・・・



Catheter Ablation for Atrial Fibrillation in Congestive Heart Failure
http://content.nejm.org/cgi/content/short/351/23/2373
NEJM Volume 351:2373-2383 December 2, 2004 Number 23
平均12±7ヶ月フォローアップで、78%が心不全、84%が洞性調律のまま
(抗不整脈薬無しの洞性調律はそれぞれ、69%と71%))
うっ血性心不全患者は有意に左室機能を改善(駆出率、fractional shortening:21±13 %、 11±7 %)左室dimension(拡張期、収縮期減少: 6±6 mm and 8±7 mm)、運動能力、症状、QOLも改善
駆出率は同時性の構造的な心疾患が無い事例ばかりでなく (24±10 %, P<0.001)、不適切なレートコントロール群(23±10 % P<0.001)、合併心疾患でも有意に駆出率改善した (17±15% P<0.001).。

by internalmedicine | 2004-12-02 11:18 | 動脈硬化/循環器  

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