腹部CT偶発所見管理:ACR偶発所見委員会白書

Managing Incidental Findings on Abdominal CT: White Paper of the ACR Incidental Findings Committee
http://www.medpagetoday.com/upload/2010/10/29/PIIS1546144010003303.pdf


腎臓のう胞腫
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腎固形腫
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副腎
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無症候性膵嚢胞(CT・MRI)偶発腫
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Managing Incidental Findings on Abdominal CT: White Paper of the ACR Incidental Findings Committee
Journal of the American College of Radiology
Volume 7, Issue 10 , Pages 754-773, October 2010



MDCTは医療の中心的役割を果たしつつあり、CT画像の膝窩以前により、数多くの”"incidental finding”検知してしまうこととなっている。
"incidental findig"の定義は、 ”findings that are unrelated to the clinical indication for the imaging examination performed.”:画像診断のための臨床的適応以外の所見
この”incidentaloma”をいかにマネージするか医師患者に混乱を与える。
この偶発所見の多くは良性であり、臨床的有用性は少ないか無いが、まれな重要的診断の可能性故に医師・患者はその曖昧さを許容しがたい事態体になっている。
偶発所見の評価・サーベイランスは、一方で、横断画像評価が増加の原因ともなっている部分もある。実際偶発所見が重大である場合があり、故に、それらをいかにいついかなる風にして評価すべきか不明

偶発腫の精密検査は医師・領域によりばらつきがあり、コスト限界・患者へのリスク減少の観点から特定の標準化、必要なことがある。
偶発腫を有する患者に対する不必要な検査・治療は侵襲性、検査や医療手技カスケードの至る。
ここに記載されている他の放射線学的組織の参加を得て、ACRは、腹部と骨盤のCTスキャンで偶発的所見を管理する実践的かつ医学的に適切な​​アプローチを導出するために偶発的所見の委員会を結成。


ACRは、腹部・骨盤腔内のCT偶発腫マネージメント実践的・医学的アプローチを公式化した。



脳ドック・人間ドック・肺がんCT検診・・・・日本にはこの種の偶発腫・偶発所見をわざわざ見つけようとする無駄な”医療”の多いことよ ・・・ ごく一部の医療関係者だけが批判してるに過ぎない情けない日本の現状

by internalmedicine | 2011-11-01 15:21 | がん  

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