“血液さらさら”の大元は、“金銭どろどろ”


この前、“血液さらさら”を批判したばかりですが、
http://intmed.exblog.jp/1387042/

重大なニュースを見逃しておりました。

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“サラサラ博士”血流測定バイト 副収入420万円、処分 (産経新聞)
http://blog-yamasaki.com/archives/000813.html(元がexpireしてましたので拝借)
食品総合研究所(茨城県つくば市)は七日、国家公務員法(職務専念義務)に違反したとして、“血液サラサラ博士”としてテレビや雑誌にたびたび登場していた同研究所の菊池佑二企画調整部チーム長(五七)を停職一カ月の懲戒処分にした。菊池チーム長は勤務中に無断で、テレビ番組用や食品会社の依頼により血流測定を実施し、協力費として自分が主催する研究会に計約四百二十万円を振り込ませていたという。菊池チーム長は八日付で依願退職する。
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まさに、“血液さらさら”の大元は、“金銭どろどろ”でした。


それにしても、大元のりんごなどの食品をむりやり血液どろどろと結びつける研究者・各私大・納入先・・・は真のゴールデンスタンダード(黄金律)は何なのか、よくかんがえてほしいものですね。
税金を原資にこの検査機器を買っているところがありますが、この自治体は猛省してもらいたいものです。


大事なことは、検査機器の検査値ではなく、生身の人間に効果があるかどうかです。


最近はものまねを一流企業が始めているようですが、生身の人間への影響を検討せず、どろどろな検査機器の結果と相関があったと宣伝している企業まで現れる始末。
http://speed.sii.co.jp/pub/corp/pr/newsDetail.jsp?news=812


テレビ局は・・・もともとおおばか者Quackery斬り

今後、 “血液さらさら”は いっさい まかりならん! 





<H17.4.12追加>
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“血液さらさら”はすこし下火でしょうか?

医者や科学者たる者、こういういい加減な表現はやめた方がいい


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血液の流れやすさあるいは流れにくさを表す表現として、「さらさら」「どろどろ」という言葉がよく使われる。しかしこれらの言葉は、その状態を感覚的に捉えられるとしても、その捉え方には個人差があり、血液の流れの状態を科学的に表現する言葉としては適当ではない。血液の粘稠度を定量的に表す物理量は粘度(粘性率)である。
(ズリ応力とズリ速度の話・・・)
顕微鏡下で血液の流動状態を観察できるのは、十分に血液を希釈した時のみである。血液を希釈すると血液成分間の相互作用は弱まり、生理的条件での状態を反映しないことになる。
 血液が血管を流れる場合には、ズリ速度は血管の部位で異なり、内皮細胞と血液細胞との相互作用、微小循環での赤血球や白血球の通過能などが血液の流動性に複雑に影響する。血液の流動状態をin vitroで評価した結果は、生体の中の血液流動を必ずしも.反映してはいないことを念頭に置いて解釈する必要がある。

(貝原 真 日本医事新報 No4223 p90-91)
Commented by internalmedicine at 2005-04-12 10:22 x
医者向けのスポンサー有りの雑誌からの抜き書き・・・・

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血液レオロジーを考える際には,血小板,白血球,赤血球,血漿といったそれぞれの成分がばらばらに血管を流れているわけではなく,各成分は密接に相互作用を起こしていますので,それらの相互作用を加味したうえで,血液がサラサラであるか,ドロドロであるかを擬似毛細血管を通して評価することが最も生体に近い状態での評価法なのです。

 血液レオロジーの定量化と可視化を実現したMicro Channel Array Flow Analyzer(MC-FAN)は,画期的な血液レオロジーの評価法と言えます。MC-FANでは,ヒトの毛細血管と同程度の 7 em幅の流路をすべての血球成分を含む血液(全血)100μLが通過する時間で血液レオロジーを定量します。また,擬似毛細血管において血液が流れる様子を顕微鏡で拡大した映像でリアルに観察できます。患者さん自身で「ドロドロ血液」を実感いただくことができ,生活習慣病の生活指導を行う際にもきわめて有用です。
Medical Tribune [2005年3月3日 (VOL.38 NO.9) p.21] 横川晃治氏
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真に“生体内血管の再現”が、MC-FANでなされているのか、提示がなされてないかぎり、Quackeryにすぎません(断定してやる)

by internalmedicine | 2004-12-04 00:37 | Quack  

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