HPV16/18ワクチン:PATRICIAトライアル:grade 3以上病変でも有効
2011年 11月 10日
Overall efficacy of HPV-16/18 AS04-adjuvanted vaccine against grade 3 or greater cervical intraepithelial neoplasia: 4-year end-of-study analysis of the randomised, double-blind PATRICIA trial
The Lancet Oncology, Early Online Publication, 9 November 2011
子宮頸部上皮内腫瘍グレード 2以上(CIN2+) をエンドポイントにして、HPVワクチンは承認された
CIN3+では、検出困難とされていた。
HPV-16/18と関連するCIN3+に対するワクチン有効性は、total vaccinated cohort(TV)-naiveでは100% (95% CI 85·5—100)、 TVCでは 45·7% (22·9—62·2)
全CIN3+(病変のHPV typeを問わず、HPV DNA検知のない病変を含む検討)のワクチン有効性は、それぞれ、 93·2%(78·9—98·7) 、 45·6% (28·8—58·7)
TVC-naiveにおいて、全CIN3+へのワクチン有効性は全年齢で90%を越える
TVCにおいて、全 CIN3+、HPV-16/18関連ワクチン有効性は15-17歳群で最も高く、18-20歳、21-25歳群で徐々に減少。
全AISに対するワクチン有効性は、TVC-naive、TVCにおいて 100% (31·0—100)、76·9% (16·0—95·8)
重度副事象はワクチン群 835 (9·0%) 、 対照群 829 (8·9%)
ただ、ワクチン関連とされるのは、それぞれ10イベントと5イベントのみ
PATRICIA end-of-studyで、優秀なCIN3+、AISの有効性、部位に於けるHPV DNAの反応とは無縁であった。
by internalmedicine | 2011-11-10 10:15 | 感染症