心血管疾患バイオマーカー: RCT v 観察研究比較:effect size


Prognostic effect size of cardiovascular biomarkers in datasets from observational studies versus randomised trials: meta-epidemiology study
BMJ 2011; 343 doi: 10.1136/bmj.d6829 (Published 7 November 2011)
Cite this as: BMJ 2011;343:bmj.d6829


31のメタアナリシス
7つのバイオマーカー(CRP、非HDL、Lp(a)、食後血糖、フィブリノーゲン、BNP、トロポニン
RCTからのデータより観察データの方が有意に予後効果が強く出ている。

バイオマーカー5つに対して、その影響はRCTデータベースの半分ほど
全31のメタアナリシス横断的に、観察研究からの平均データセットは、RCTからのデータセットに比べ予後への影響を過剰評価
effect sizeの推定平均差は全バイオマーカー効果の24%程度(95%CI 7%-40%)



バイオマーカーを指標にして、”特定の医療介入に意義がある”という結論の報告は比較的頻繁に認められる。
e.g.) スタチン関係、ARB関係・・・

複数のバイアスにより観察研究でeffect sizeを拡大するのではないかという懸念。RCTは、シナリオに基づき行われるために影響が少ない部分で偏りが生じるのではないかという古くから問われている問題。

具体例でeffect sizeを比較し程度を数値化して報告したもの

by internalmedicine | 2011-11-11 08:26 | 動脈硬化/循環器  

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