チーズ:血中脂肪に影響を与えない! 機序は不明

医師や栄養士は動物性脂肪を避けることを勧めてるが、デンマークの研究によると、チーズは少なくとも脂肪に関してはさほど影響を与えないのではないかという報告。ただ、カルシウムによる脂質便中排泄促進効果は認めなかった。

Cheese intake in large amounts lowers LDL-cholesterol concentrations compared with butter intake of equal fat content
First published October 26, 2011, doi: 10.3945/​ajcn.111.022426
Am J Clin Nutr December 2011 ajcn.022426


飽和脂肪酸含量が多いが、チーズは、他の同等なバターからの摂取に比べ、総・LDLコレステロールを増加させないと考えられていたそうだ。チーズ中のカルシウム量が多いための影響で、多くが便中脂肪として排泄されるからと考えられていた。

この研究は、食事介入ランダム研究クロスオーバー6週間(14日のrun-in period)の研究

6週後チーズ介入は、バー他介入に比べ、総・LDL、HDLを下げ、血糖を増加させた。チーズ摂取で、総・LDLコレステロールは、総死亡・飽和脂肪酸が少ないrun-in periodに比べても、増加しなかった。
便中脂肪排泄はチーズ・バターでも差はない。

結論として、同量脂肪摂取バター比較しても、チーズは、LDLコレステロール値低下をもたらす。そして、食事習慣で比較した場合、LDLは増加させない。

by internalmedicine | 2011-11-15 09:56 | 糖尿病・肥満  

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