自傷癖:思春期~青年期までの追跡調査 ほとんどは自然消失、メンタル疾患早期発見という面で重要

self-harm (自傷癖) :非致命的アウトカムの行動で、自己切傷(self-cutting)や毒物飲用など、自損行為を目的としたり意図すること


以下の報告は、自傷行為の自然史についてその知識は乏しい、特に、思春期から若年成人への移行期は自殺が急激に増加することにあたり重要なのにかかわらず。代表的サンプルの反復評価により、自傷行為の自然史を正確に記載しようという試み

結論は、多くの思春期自傷癖は自然に無くなる。思春期のコモンなメンタル疾患の早期発見・治療が重要で、そのことで、若年期の自殺予防という側面にも効果をもたらすかもしれない・・・というもの

オーストラリア・ビクトリア州の44学校の1943名の思春期にあたる層別化ランダム化サンプル
アンケート、電話インタービュー、7波に航フォローアップ
平均年齢15.9(SD 0.49)歳、 終了時 29.0(SD 0.59)歳
麻薬使用、喫煙、危険なアルコール摂取、うつ・不安、反社会的行為、両親離別・離婚など情報採取

思春期 1802名応答、8%、149名が自傷
女性 95/947(10%) v 男性 54/855(6%) リスク比 1.6、95%信頼区間[CI] 1.2-2.2
思春期後期自傷行為頻度減少が確認される
思春期自傷報告122/1652(7%)では若年成人期で自傷報告無し
男性より女性でより継続性が見られる(女児 13/888 v 男児 1/764)

思春期感自傷行為は独立してうつ・不安と関連(HR 3.7、95% CI 2.4-5.9)、他、反社会的行為(1.9、1.1-3.4)、高リスクアルコール使用(2.1、1.2-3.7)、麻薬使用(2.4、1.4-4.4)、喫煙(1.8、1.0-3.1)
思春期うつ・不安症状は若年成人期の自傷頻度と明らかな相関を認める(5.9、2.2-16)

The natural history of self-harm from adolescence to young adulthood: a population-based cohort study
The Lancet, Early Online Publication, 17 November 2011



by internalmedicine | 2011-11-17 09:45 | 精神・認知  

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