小児心血管系高リスク:ビタミンD不足と機能的障害・血管伸展性
2011年 11月 18日
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/AHA/29775
子供時代にビタミンD不足が高度新血管リスクを有する子供へ血管系悪影響を与える。
高リスク小児・10代クリニック(Kansas Cityの小児病院・クリニック)での調査
頸動脈IMTが高いわけではなかった。構造的なダメージやプラークではなく、機能的なダメージや血管stiffnessの関与が考慮されたとの報告。
74名の子供(6-22歳、平均13.7歳)後顧的カルテレビュー
低25(OH)Dを全患者で測定し、US IMT、血管sistensibilityを測定
平均25(OH)D濃度は 26 ng/mL、20%が不足。
頸動脈dsitensibilityとは別に25(OH)D不足患者は、また有意にcardiometabolic riskが高い(P=0.02)
不足患者に、週1回ビタミンD 5万単位治療をして、正常値まで戻した。
その後はビタミンD豊富な食事やサプリメントを勧めた。
25(OH)D3 < 20 ng/mL
原因なのか、結果なのか、またビタミンD補充後のイベント成績報告もなく、不明なところが多い。
観察データであり、即、リスク低下のためのビタミンD投与を行うことには賛成しないと筆者も、記載している。
・男性公務員Whitehallコホートで、25(OH)D3トップ4分位は、血管・非血管死死亡リスク低下と関連 (HRs 0.83 and 0.76)
・アルゼンチンSaltaの胸痛・ACS患者において、25(OH)D3濃度高い場合死亡リスク62%、新血管死亡率80%低い
・デンマーク研究で、閉経後女性の25(OH)D3が十分の場合、脂肪、心不全、心筋梗塞、卒中16年フォローアップリスク65%
・NHANESデータから、25(OH)D3と全原因死亡・心血管死亡の関連は人種・性別横断的に認められる。
25(OH)D3は保険未収載(http://data.medience.co.jp/compendium/main.asp?field=03&m_class=03&s_class=0009)
by internalmedicine | 2011-11-18 08:35 | 動脈硬化/循環器