メトホルミン癌抑制効果の可能性

メトホルミンは糖新生遺伝子のtranscriptionを阻害する働きがあり、乳がんなどの糖尿病関連腫瘍リスクを低下させることが認められている。メトホルミンが乳がんリスクを減少させるかどうかの仮説確認のため、ヒト乳がん細胞cell lineであるMCF-7で3Dmammosphereでの癌幹細胞を用いて腫瘍増殖・治療抵抗性とともに検討。
癌幹細胞マーカーとしてのOCT4発現を用いて、細胞の数・サイズを測定
メトホルミンはE2 & TCDD mammosphereのサイズ・数を劇的に現減少。bisphenol A mammosphereでは認めなかったことより、乳がん細胞はbisphenol A系以外の機序が働いていることが分かった。

Metformin Represses Self-Renewal of the Human Breast Carcinoma Stem Cells via Inhibition of Estrogen Receptor-Mediated OCT4 Expression.
Jung J-W, Park S-B, Lee S-J, Seo M-S, Trosko JE, et al. (2011)
PLoS ONE 6(11): e28068. doi:10.1371/journal.pone.0028068

解説:http://news.msu.edu/story/10056/

by internalmedicine | 2011-11-24 22:31 | がん  

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