缶入りスープとビスフェノールA暴露

Canned Soup Consumption and Urinary Bisphenol A: A Randomized Crossover Trial
JAMA. 2011;306(20):2218-2220. doi: 10.1001/jama.2011.1721

ビスフェノールAは広汎に利用されている。一方で、成人では、尿中BPA濃度と心血管疾患・糖尿病の関連が示唆されている。主に食事からの暴露が主。BPAは多くの缶入り商品で定量化されている。腐食防止のための内部エポキシ樹脂コーティングとして使われる。このため、缶詰スープと尿中BPA濃度が相関するのではないかと検討。

缶入りスープ1日12オンス(340g)サービング5日分で、直線的に、1000%の尿中化学物質ビスフェノールA濃度増加させるという報告。75名のボランティアでの検討。

wikiによれば
現在ではポリカーボネート製のプラスチックを製造する際のモノマーや、エポキシ樹脂の原料として利用されている。抗酸化剤、あるいは重合禁止剤としてポリ塩化ビニルの可塑剤に添加される。ポリカーボネートの用途はサングラスやCDから水・食品の容器まで多くの日用品にわたり、壊れにくいため哺乳瓶にも使われている。歯科治療用の歯の詰め物や、缶詰の内側を被覆するエポキシ樹脂の中にも含まれている。他に、感熱紙の顕色剤(ロイコ色素[無色の色素前駆体]と反応して発色させる物質)としても用いられた。




参照: http://www.webmd.com/diet/news/20111122/can-of-soup-a-day-linked-to-high-bpa-levels-in-urine


食品安全委員会への食品健康影響評価の依頼について -ビスフェノールAがヒトの健康に与える影響について-
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/07/h0708-2.html

ビスフェノールAについてのQ&A
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/topics/080707-1.html
Q3 ビスフェノールAは、どのようにして体に取り込まれるのですか。

ビスフェノールAが体内に取り込まれる主な経路の一つに、食事を通しての摂取があります。その原因としては、ポリカーボネート製の食器・容器等からビスフェノールAが飲食物に移行するケースや、食品缶詰または飲料缶内面のエポキシ樹脂による防蝕塗装が施された部分からビスフェノールAが飲食物に移行するケースなどが挙げられます。

しかし、国内で製造されるこれらの食品用の器具・容器包装については、早くから代替品への切り替えや、技術改良などの事業者の自主的な取組がされてきていますので、飲食を通じて摂取する可能性のあるビスフェノールAは極めて微量です。また、国内で販売されているほ乳びんについても、ポリカーボネート以外の材質(ガラス製など)のものが中心です。


TPPでいっぱい日本に入ってきそう・・・ よかったね、アホ民主・アホ野田のせいで・・・有害物質日本に直輸入決定。

by internalmedicine | 2011-11-24 16:56 | 環境問題  

<< メトホルミン癌抑制効果の可能性 心房細動・卒中予測スコアCHA... >>