中枢神経内でのインスリン作用 と 食事によるインスリン抵抗性
2011年 11月 26日
視床下部インスリンシグナル化は、EGPにおける抑制効果のために必要である。
この報告で、中枢性のインスリンシグナル化のインスリン刺激末梢組織特異的ぶどう糖取り込みに関係することが示された。
Stimulatory Effect of Insulin on Glucose Uptake by Muscle Involves the Central Nervous System in Insulin-Sensitive Mice
Diabetes December 2011 vol. 60 no. 12 3132-3140
インスリンは中枢神経系でのKATPチャンネルを通して筋肉のぶどう糖取り込みも促進する。内因性糖新生へのインスリン抑制効果とanalogyとして。高脂肪食肥満状態ではこの効果を阻害する。
クランプ状況の脳室内tolbutamide投与によりインスリンによるEGP阻害-20%、インスリン刺激筋内ぶどう糖取り込み-59%減少した。しかし、心臓や脂肪細胞では変化無し。
一方、食事による肥満・インスリン抵抗マウスでは、脳室内tolbutamide投与ではEGPのクランプ下での影響認めず、筋内のぶどう糖取り込みへの影響も認めず。これは食事由来のインスリン抵抗性の状況では、インスリン抵抗性を示すこととなる。
by internalmedicine | 2011-11-26 08:57 | 糖尿病・肥満