禁煙試み中、ニコチン置換療法を行うことは、禁煙への動機づけになる

新聞報道では、"Study: Therapy can help smokers quit, even if they don't want to"(希望しなくても禁煙補助となる)

禁煙は本人がその気にならないと不可能なはずだが・・・倫理上は大丈夫か・・頭によぎるが、まぁ臨床治験なのでそのへんは同意は一応もらってるはず。

その気のない人に対して、practice quit attempt (PQA) 単独と、ニコチン置換療法をランダム化
(n=849)

プライマリアウトカムは、自己定義禁煙試みと24時間禁煙試み
セカンダリアウトカムは、7day point禁煙状況(ie, floating abstinence)と最終フォローアップ評価

禁煙試み中、ニコチン置換療法を行うことは、禁煙への動機づけになる

Nicotine Therapy Sampling to Induce Quit Attempts Among Smokers Unmotivated to Quit: A Randomized Clinical Trial
Matthew J. Carpenter, John R. Hughes, Kevin M. Gray, Amy E. Wahlquist, Michael E. Saladin, and Anthony J. Alberg
Arch Intern Med. 2011;171(21):1901-1907.


PQA介入と比較し、ニコチン置換療法は、有意に禁煙試行(49% vs 40%; 相対リスク[RR], 1.2; 95% CI, 1.1-1.4、24時間禁煙試み(43% vs 34%; 1.3; 1.1-1.5)増加と関連

ニコチン置換療法サンプリングは境界的にfloating abstinence促進(19% vs 15%; RR, 1.3; 95% CI, 1.0-1.7)

6ヶ月ポイントでの禁煙率は両群差無し (16% vs 14%; 1.2; 0.9-1.6)




上記やり方は、現時点で禁煙治療としては標準的な方法ではないことは明記しておく。

”Stop-smoking programs show success in helping smokers quit”

by internalmedicine | 2011-11-29 09:49 | 喫煙禁煙  

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