糖尿病・CKD:HbA1cの適切・タイムリーなコントロールが重要
2011年 11月 29日
HbA1c>9%は非透析CKDで多く見られ、著明な臨床的アウトカム悪化と関連。
HbA1c<6.5%もまた、超過死亡増加と関連。
HbA1c高値と関連する腎不全超過リスクは正常腎機能患者で特に影響が大きい。
糖尿病・CKD患者でのHbA1c値の適切・タイムリーなコントロールは以前検討されてたより重要ではないかという話。
HbA1c(<6.5%、>8%)による”死亡率U字現象”が議論を呼びそう・・・
Association Between Glycemic Control and Adverse Outcomes in People With Diabetes Mellitus and Chronic Kidney Disease: A Population-Based Cohort Study
the Alberta Kidney Disease Network
Arch Intern Med. 2011;171(21):1920-1927.
糖尿病・eGFR<60.0 mL/min/1.37 m2の患者23296名
HbA1c中央値6.9% 6.9% (range, 2.8%-20.0%)、11%が9%を超過。
フォローアップ期間中央値46ヶ月超において、死亡 3665名、 ESRD 401名
ベースラインeGFRに関わらず、HbA1c高値は、検討5つのアウトカムにおいて、強力な独立相関を認める(P < .001 for all comparisons)
しかし、死亡率相関はU字型で、HbA1c<6.5%、>8.0%で死亡率増加がみられる
HbA1c高値と関連するESRDリスク増加は、ベースラインのeGFR低値でその相関は減衰する (P value for interaction, <.001)
特異的に、eGFR 30.0-59.9 mL/min/1.73 m2の場合、ESRDのリスクは、HbA1c <7%に比べ、7-9%、9%超では、22%、152%増加する (P < .001)。
一方、eGFR 15-29.9 ml/min/1.73 m2の場合、それぞれ3%、13%増加
by internalmedicine | 2011-11-29 11:06 | 糖尿病・肥満