リピトール・ジェネリック出現 米国・日本でも・・・ ;スタチンはリピトール後発だけで事足りるのでは?

ジェネリック使用が一般的になってきた。いろいろ不満は大きいが、これは国策。
ジェネリックに対する疑念がぬぐえないエピソードを多く経験する。疑念に対するジェネリック専門メーカーの努力は、現場から見れば皆無で、たとえば、薬剤成分に関する説明など問い合わせてみるとよく分かる。対応する気が無いのだ。


”アリセプト”、”リピトール”にも後発品登場ということで、世の中もうるさくなることだろう。


”リピトール 薬価”あたりでgoogle検索すると、” リピトールは対費用効果がすぐれているが・・・それにくらべ後発品の値段に疑問 2004年 03月 18日 ”が上位でヒットされるようだ。
リピトール v 以前のスタチン とは、LDL低下など主作用圧倒的に違うため、ジェネリックが出ても、影響は与えなかったと思う。だが、今回は違うと思う。

米国でも、リピトール(Liptor)ジェネリックに関する関心が高いようだ。

Facing Generic Lipitor Rivals, Pfizer Battles to Protect Its Cash Cow
By DUFF WILSON
The New York Times; Published: November 29, 2011

米国では40%程度の減少と推定しているようだ。 brand loyalty 消失後、6ヶ月後以降、さらに薬剤価格が下がることになる。→ 日本の後発品薬価は高すぎる。
”米国ファイザー”は個別被保険者に限られるが、$4 co-paymentと直接配達を行うという戦略らしい



SATURN試験のNEJM論文序文に、アトルバスタチン(商品名:リピトール)とロスバスタチン(商品名:クレストール)はともにLDL降下降下としては最も強力なスタチン系薬剤で、アトルバスタチンは50%ほど、ロスバスタチンは50%超低下させる薬剤と書かれている。

リピトール錠5mg錠67.1-アステラス
アトルバスタチン錠5mg「EE」錠47後発エルメッド
アトルバスタチン錠5mg「KN」錠47後発小林化工
アトルバスタチン錠5mg「サワイ」錠47後発沢井
アトルバスタチン錠5mg「サンド」錠47後発サンド
アトルバスタチン錠5mg「トーワ」錠47後発東和

リピトール錠10mg錠128-アステラス
アトルバスタチン錠10mg「EE」錠89.6後発エルメッド
アトルバスタチン錠10mg「KN」錠89.6後発小林化工
アトルバスタチン錠10mg「サワイ」錠89.6後発沢井
アトルバスタチン錠10mg「サンド」錠89.6後発サンド
アトルバスタチン錠10mg「トーワ」錠89.6後発東和
参照


クレストール錠2.5mg錠76.4-アストラゼネカ
クレストール錠5mg錠148.1-アストラゼネカ
SATURN:最大量なら、クレストールも、リピトールも冠動脈動脈硬化退縮効果は変わらない 2011年 11月 16日

percent atheroma volume(PAV): アトルバスタチン 63.2% v ロスバスタチン 68.5% (P=0.07)
total atheroma volume (TAV): アトルバスタチン 64.7% v ロスバスタチン 71.3% (P=0.02)

・・・となると、あえてクレストールを処方する理由はないのではないか?

すなわち、リピトール後発だけで事足りるのではないか?



アリセプトはもっと単純? でも、剤形で逃げてる?

by internalmedicine | 2011-11-30 15:15 | くそ役人  

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