メタ・アナリシス:L-アルギニンサプリメントの降圧効果
2011年 12月 08日
American Heart Journal Volume 162, Issue 6 , Pages 959-965, December 2011
経口 l-アルギニンランダム化二重盲検プラシーボ対照化トライアル
11のランダム化二重盲検プラシーボ対照化トライアル387名で、経口 l-アルギニン介入 4g-24g/日
プラシーボに比較して、l-アルギニン介入は有意に収縮期血圧を 5.39 mm Hg (95% CI −8.54 to −2.25, P = .001) 、拡張期血圧を 2.66 mm Hg (95% CI −3.77 to −1.54, P < .001)減少させる。
4週間以上限定、降圧剤併用無しのトライアルにおけるSensitivity analysisにて同様の結果。
メタ回帰解析にてベースライン収縮期血圧とネットの収縮期血圧変化との逆相関、非有意なとの相関を示唆(P = .13)
L-アルギニンは、高いエビデンスレベルで、サプリメントとして降圧効果確認出来たわけだ。
RCTレベルでは・・・soy protein、milk protein supplementationはそれぞれ、収縮期血圧で −2.0 mm Hg (95% 信頼区間−3.2 ~ −0.7 mm Hg, P=0.002)、−2.3 mm Hg (−3.7 ~ −1.0 mm Hg, P=0.0007) とネットで降圧効果確認 (Effect of Dietary Protein Supplementation on Blood Pressure: A Randomized, Controlled Trial. Circulation, 2011; DOI: 10.1161/CIRCULATIONAHA.110.009159)され、メタアナリシスで用量依存的な効果が示されている(Am J Clin Nutr January 2011 vol. 93 no. 1 158-171 )。
カルシウム・サプリメントはカルシウム摂取不足の時のみ降圧降下、収縮期血圧 −4.2 mm Hg; 拡張期血圧 −3.3 mm Hg程度で、マグネシウムは相互作用がある(Am J Clin Nutr January 2010 vol. 91 no. 1 131-139 )
このサプリメント 対照に比べ -10~-15mm水銀柱も下げてるデータなのだが・・・
http://www.nippon-sapuri.com/item/pep.html
自信があるなら、二重盲検トライアルしてみてはどうだろう?
by internalmedicine | 2011-12-08 16:55 | 動脈硬化/循環器