乗り物酔いなど動揺病管理エビデンス
2011年 12月 09日
以下の解説をみると、薬物治療は、スコポラミンが主体のようだ。副作用について十分注意が必要なようだが、実際、貼付剤はよく用いられているようだ。スプレーなどは・・・OTCなんかになったら怖い薬だと思う(ネットで変な情報が・・・)。日本でも、スコポラミン含有OTC(http://search.jsm-db.info/main2.php で ”スコポラミン”で検索可能)を見かけるが、作用時間が短いことと、認知機能に関する問題や瞳孔への影響など注意点の多く、薬局側での十分な説明が必要だろう。
Managing motion sickness
BMJ 2011; 343 doi: 10.1136/bmj.d7430 (Published 2 December 2011)
・ 乗り物酔い(動揺病:motion sickness)は、日常生活に影響を与える問題で、前庭機能のsensory conflictあるいはミスマッチ
・ 習慣などの行動学的方法によるマネージメントは有効で、副作用が少ないが、おもしろいものでなく、時間がかかる。
・ Hyoscineは経口・経皮パッチとして予防的な方法で有効。hyoscine鼻腔スプレーが乗り物酔い予防として有効
・ 他の薬剤使用を支持するエビデンスは弱い:有効性と副作用のtrade考察
伝統的手法、gingerとかacupressure bandは有効性が証明されてない
Driving Simulator Sickness: An Evidence-Based Review of the Literature
American Journal of Occupational Therapy March/April 2011 vol. 65 no. 2 179-188
by internalmedicine | 2011-12-09 16:22 | 中枢神経