ノーベル賞受賞者は万能の科学者か?

“「社会調査」のウソ”という本を読むと、
“3姉妹同日出産の確率が約5千万分の1とこの姉妹の父親のコンピューターの大学教授が計算”したという・・・不思議な計算の説明があります。
この筆者は同じ誕生日と同じ計算法を使って、全然違う確率だと主張してますが、具体的計算方法はちょっっと違うのでは?

同一時期に3姉妹が結婚したら、出産日が同じ確率が高くなりますし、同居人の生理周期が同じとなる傾向がある事を考えれば、同日出産の確率はさらに高くなるのではないかと・・・
この本の言いたいことは、マスコミというのは権威に弱い、で、コンピューターの権威というのにだまされてそれを検証せずに流す傾向にあるということです。



わたしゃ、むかしっから、*賞とか勲章とか、もらったことないからか
ノーベル賞受賞者の弁というから一目置くというのはわかっていてもすべて正しいなんてことはないと信じている。



ノーベル賞を2度とったビタミンCのおっさんが、なぜかれの“orthomolecular medicine”という反対者によって“fraud”や“quack”の元祖・家元とよばれるかを考えればよろしい。
http://www.harvardsquarelibrary.org/unitarians/pauling.html
専門外の医学に関しては素人であったのだ!


プリオンの発見者であるStanley Prusiner氏の意見というのはすべて正しいのであろうか?
2002年の牛肉内にプリオンが見いだされているという発表

Prions in skeletal muscle
http://www.pnas.org/cgi/content/abstract/99/6/3812
PNAS March 19, 2002 vol. 99 no. 6 3812-3817

この先生に、検査方法についての“是非”をすべてを決するほどの判断をゆだねて良いのか?

この2002年の発表からの波紋があったことはすでに知られているところであろう。
http://www.sasayama.or.jp/diary/2002mar22.htm


この時期にに来日しているようだが、あらためて“全頭検査すべき”という氏の意見が変わっていないことが明らかになったようである。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041206-00000008-cnc-l21


“投与後32 ヶ月頃にならないと延髄閂部には異常プリオンたん白質が検出限界以上に
蓄積しない”
http://www.fsc.go.jp/sonota/chukan_torimatome_bse160913.pdf

という検査の限界を無視して、自分の次なる研究のコマーシャルメッセージを繰り返しているに過ぎないのである。

その人となりから・・・
“この教授の主導する研究には、常に胡散臭さが付き纏う”という人も
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/04073101.htm


感度・特異度・検査前確率、尤度比などの検討がなされるべき、でなければ、“交通事故に遭うから外にはでない”・“食べ物には細菌がついているから食べない”というような変な潔癖主義がまかり通ることとなるだろう。

食事というのは生物を殺生していただくものであるから、当然、リスクを負うもの、もちろんそのリスクは少ない方に越したことはないが、限度をこえた検査というのはいかがなものか・・・



これが正しいとしたら、

全頭検査にかかる費用約100億円
http://www3.shizushin.com/talkbattle/keisai/tb040808.html

1頭あたり数千円・・・ほんとにこれだけ?
http://ch.kitaguni.tv/u/1172/%A4%C1%A4%E7%A4%C3%A4%C8%B0%EC%B8%C0/0000085798.html
公的機関の人件費や流通コストや最近のQRコードなどを提示する経費などは計上されてるのでしょうか?
1頭あたりは微々たるものだから、非科学性はみとめても、全頭検査は安心料として・・・ということらしいのですが、どうも納得できません。

日本におけるvCJD発症可能性は1人・・・そのために100億円
コストベネフィット解析ではない感情論のための費用なのでしょう。

by internalmedicine | 2004-12-09 09:51 | Quack  

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