薬価差益・・・と まだ ほざいている奴がいるが・・・ほんとに利益を得ているのは

以前から製薬会社→卸の仕切値(http://homepage3.nifty.com/yumeden/0/10/kaisha/date_ka/sikiri.html)はいくらなんだろうということに非常に関心がありましたが、まあ、教えろぉーと強要することはできず・・

ある新製品の仕切根を業者のポカから知ることができました。
なんと、仕切率にすると、90.988・・・%、限りなく91%なんですが

これがなんで問題なのかというと、この仕切値というのは、いまやめずらしい固定制度・・・要するに、薬価という行政から決められた値段です。
これは、仕切値から決めますので、当然、卸は仕切値を高く固定します。すると、いつまでも薬価は下がりません。悪循環を来しているのです。
これが、本来値段の安いはずの後発品まで、循環しているのです。

たとえば、抗ウィルス薬ではなんと先発の20%を切る薬価まで出現いていたのです(http://www2.tokai.or.jp/hiramatu/hoken/virus01.htm)が、最近は後発品は先発の70%程度でほぼ固定しているようです。談合かどうか証拠は知りませんが、結局行動規制としてそうなったのでしょう


“日本の薬剤費は国際的に比べて高い”
http://www.tochigi.med.or.jp/info/025/4/

この理由のひとつは上記にあるわけです。

オリックスのあの人(医療保険制度崩壊への糸口、「いい医療が受けたければ、家を売れ」 が座右の銘)たちのいる製薬会社は大きな経済団体の副会長に業界トップの会社の方が就任しておりますが、この人たちの鼻息のあらい現状では、おそらくこの高い薬剤費率は修正できまい。それどころか、国際競争力が・・・なんて抜かしおる。医療費は国民の負担からなっているのであり、決して企業を育てるために存在するのではないというのに・・・
 ref.(  金持ち優遇だと批判されますが、金持ちでなくとも、高度医療を受けたければ、家を売ってでも受けるという選択をする人もいるでしょう。それを医師会が止めるというのはおかしいのです。:宮内氏弁:URL):(医療保険を崩壊させることとなる)混合診療を導入して、貧乏人は家を売って自由診療をうけろってことです(著作者注)


一般の人は91%の卸だと十分じゃないかと思うかもしれませんねぇ・・・
ところが、なぜか医薬品の消費税を納めているのは、医療機関なのです。
卸会社もさすがに95%ではおろすわけにいかない。

95%でおろせばほぼ医療機関は差し引きゼロ。差し引きゼロでいいって・・・あのねぇ・・・卸から買ったものをすべて製薬として販売できるとおもってんですかねぇ。
その上、薬はどんどん変わってしまいますし、薬価のたびにその資産価値も下がります。
ポイント:<薬のデスストック・薬価改訂による資産価値低下、消費税は医療機関持ちなのです>

卸会社も、かすみではくってけませんから、限りなく95%に近いところで医療機関に卸そうとします。(製薬会社から卸へのバックマージンがあると思う:卸の系列化などもあり、緩い意味の別会社化という側面もあるのです)


まぁ、医療機関は93-94%で薬の卸をうけて、消費税5%を支払い、1-2%の差額で、2年ごとの薬価改定による1-5%程度の薬価ダウンやデスストックの差額をまかなっているわけです。

現、厚生労働大臣が昨年医師会の講演会で、“薬価差益で医療機関がもうけている”という発言をしたのを私は覚えておりますが、誤解は解けたでしょうか?

各マスメディア・特に読売系、朝日・毎日系のメディアの方々、薬価差益なんてなくて、現行の制度で一番 得を しているのはどの団体なのかをあぶり出して頂きたい。

風邪の時期のCMの量をみれば、まあ、期待はできないのは当然として・・・


再度言います。

”医薬費は国民の公平な負担からなっておりまして、製薬会社の国際競争力を高めるためにあるのではないのです。”



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それにしても、メディアで公平ぶっている司会者然としている連中の低脳ぶりにはあきれはててる。自分の専門分野でみれば彼らの軽薄ぶりはみな各職種のプロは納得するするのではないだろうか。メディアに巣くうあらゆる方面での専門家というのはあり得ないとおもうのです。それ自体が矛盾する。したり顔の評論家・司会者の“表層的・感情的な”言動を日曜の朝、月末の明け方みると吐き気さえ催す。

by internalmedicine | 2004-12-11 09:21 | 医療一般  

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