就学前子供:たべものの好みは2ヶ月齢から環境により影響をうける
2011年 12月 22日
http://www.ajcn.org/site/misc/release2.xhtml#remi
論文:Stein LJ, e al "The development of salty taste acceptance is related to dietary experience in human infants: a prospective study" Am J Clin Nutr 2012; 94: 123–129.
食べ物への好き嫌い、その差は遺伝的なのか、生後の影響なのか・・・The American Journal of Clinical Nutritionの2012年1月号に上記論文が報告されるとのこと
2つの研究から成り立つ
1)51名の乳児を生後2-6ヶ月で、塩分水溶液を味わせ、乳幼児の塩摂取量の主成分である、デンプン質性卓食食品と開始の有無と関連するかどうかの検討。就学前で再検査する。
2)3-4歳児(n=173)、嫌いな野菜を少量10日間で、好きになるか拒否するかを検討。対照群は無味食品。
2ヶ月齢では、全員、塩水への拒否。
6ヶ月齢で、デンプン質卓食食品を与えられた乳児では塩水受容性が、非暴露群に比べ、有意に増加。
(則ち、塩分になれた子供はさらに塩分摂取が増える影響)。55%ほどデンプン質卓食食品量増加した。
則ち、早期に、(塩分量の多い)デンプン質食品を与えた場合、就学前から、塩を好む傾向となる。
2つの目の研究では、対照群に比べ嫌いな野菜を好むようしむけた場合、より多く食べるようになった。この差は3ヶ月影響として残る。好きなものを与えた場合はこのような効果は無かった。
3つ子の魂どころか、生まれたときから・・・ あたえられたものにより、食事の好みに影響が出る
by internalmedicine | 2011-12-22 09:28 | 糖尿病・肥満