脂溶性ビタミンの栄養補給目的投与制限 ・・・ 25OHD3血中濃度測定を健保適用にすべき
2011年 12月 30日
http://www.yakuji.co.jp/entry25116.html)
政府の予算編成で、後発品普及の遅れによる薬剤費の削減不足を補うために通常改定に上乗せして実施する250億円規模の薬価追加引き下げの対象に、保険収載から長期間が経過した先発品のほか、後発品を含めることが固まった。また、行政刷新会議の政策仕分けを受けて財務省が厚生労働省に求めていた市販品類似薬の一部保険外しは、ビタミン製剤の薬剤料算定を厳格化し、水溶性のビタミンB、Cと同様に脂溶性のA、D、Eなども栄養補給目的だけで投与した場合に算定できないようにすることで決着した。
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ビタミン製剤については、ビタミン欠乏症や代謝障害の患者が食事で必要なビタミンを摂取できないなど、治療として投薬が必要な場合に給付を絞る。国庫ベースの影響は39億円程度とみられる。
水溶性ビタミン製剤は1992年から、こうした取り扱いになっているが、体内に蓄積される脂溶性ビタミン製剤は、過剰摂取による副作用の危険性があり、単なる栄養補給目的での安易な投与は少ないため、薬剤料を算定する条件としては、明確にしなかった。今後は全てのビタミン剤で算定を厳格化する。
漢方などの保険給付削除は、業界団体からの圧力で撤回ということだろう・・・なさけない。
(民主的誤謬(ごびゅう) 2009年 12月 07日 、 漢方の一律健康保険適応はおかしい・・・という意見まで抹殺される風潮 2009年 11月 30日)
ビタミンDを検討課題にするなら、 ビタミンD欠乏指標である 25(OH)D3 測定保険適用にすべき!このビタミンD欠乏指標を健保適用してない理由が分からない。
欠乏症患者までもが、治療制限の憂き目にあうことのないよう、あんぽんたん中医協・厚労省馬鹿役人たちはこのことを検討すべき・・・
ビタミンEに関する制限は歓迎したい!
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神経内科の一部や脳外科受診するともれなくビタミンEがついてくるという現状は実におかしい・・・と日常診療で思うところであった。
by internalmedicine | 2011-12-30 09:48 | くそ役人