アルコール最低価格10%上げれば、16.1%アルコール消費量を減らせる・・・

アルコールに関して、喫煙より、厳しい意見が聞こえてこない。非利用者にとってたばこは副流煙による害が日常的で、遭遇する機会が大いため、厳しい声が多いのかもしれない。
だが、日本でも、飲酒強要・暴言・暴力・セクシュアルハラスメント被害にあっているのは3000万人程度、アルコール使用の疾病負荷量(DALY)は、日本では、全DALY の男性6.7%、女性1.3%と推計されている。アルコールの寄与割合の高い疾患は、肝硬変、外傷、がん、精神神経障害などである。これらは、いずれも、アルコールを使用した本人にもたらされる、身体的、精神的健康被害の量的指標であり、それだけでもかなりの大きな影響であるが、社会的影響を加味するとさらに大きな影響があると考えられる。
(http://www.j-arukanren.com/wp-content/uploads/file/al-hakusyo.pdf)

アルコール依存は毎年数十億ドル(数千億円の単位)の社会的コストの損失をもたらす。
http://pubs.niaaa.nih.gov/publications/arh26-1/22-34.htm

マスコミは広告主に遠慮して、この有害なアルコールの悪しき側面をひた隠しにして、手を変え品を変え、飲酒をあおり続ける。


Does minimum pricing reduce alcohol consumption? The experience of a Canadian province
Tim Stockwell, M. Christopher Auld, Jinhui Zhao, Gina Martin
Addiction DOI: 10.1111/j.1360-0443.2011.03763.x

アルコール飲料最小価格を10%増加させると、他飲料に比べ16.1%消費量を減少できる
スピリッツ、リキュール 6.8%(P = 0.004)、 ワイン 8.9%(P = 0.033)、 アルコールソーダ・サイダー 13.9%(P = 0.067)、 ビール 1.5%(P = 0.043)、アルコール全部で3.4%(P = 0.007)

by internalmedicine | 2012-01-05 10:16 | 環境問題  

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