仕事とレジャー運動と心発作リスク

29000名の症例対照研究 INTERHEART study

"Physical activity levels, ownership of goods promoting sedentary behaviour and risk of myocardial infarction: results of the INTERHEART study". European Heart Journal. doi:10.1093/eurheartj/ehr432

"On cars, TVs, and other alibis to globalize sedentarism". European Heart Journal. doi:10.1093/eurheartj/ehr363


仕事中、レジャー中の運動と心臓発作リスクを52ヶ国(アジア、ヨーロッパ、中東、アフリカ、オーストラリア、北米・南米、南アフリカ)で横断研究のINTERHEART study。
仕事中の軽度・中等度運動は、レジャー中の運動の多少に関わらず、心発作リスク鵜を減少させ、これは、男女とも従来のリスク要素と独立したもので、低・中・高収入国での知見で、重度身体運動は心発作の予防的とはならなかった。

車所有、テレビ所有が、運動不足の元で、独立した心発作リスク要素となる。


Swedenらは、14217名の健康対照者と、初回心発作100043名の症例を比較、年齢、性別、国、収入、喫煙、アルコール、教育、健康、食事など補正後、軽度・中等度労作を有する仕事の人は、ほぼ動かない仕事の人より1/5(22%)、1/10(11%)の心発作リスク。重度労作はリスクを減少するとは限らない。
レジャータイムにおいて無運動に比べどのレベルの運動でも行うことは、リスクを低下させる。軽度で13%、中等度で24%。
車・テレビの所有を運動不足の指標とすると、所有は、どちらもない人に比べ、心発作27%増加する。
高所得・中等所得国に比べ、低所得国は、労作のない仕事、レジャー時間運動の少ない比率が多い

http://www.medpagetoday.com/Cardiology/Prevention/30598

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-01/esoc-gss010912.php

by internalmedicine | 2012-01-11 17:20 | 動脈硬化/循環器  

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