NASH各指標改善: ロサルタン>アムロジピン ; シンバスタチン追加でさらに改善

ロサルタン 100 mg/day or アムロジピン 10 mg/day 6ヶ月間に、さらにシンバスタチン 20mg/dayを6ヶ月間追加することで、超音波による脂肪肝(SAT)、皮下脂肪、内臓脂肪(VAT)、クランプ法によるインスリン感受性(GIR)、空腹時血糖、TG、炎症性パラメータ比較

ロサルタン+アムロジピンは有意に、収縮期/拡張期血圧減少 (P<0.001 vs. baseline)
ロサルタンは有意に  GIR (P<0.05 vs. baseline)をamlodipine therapyに比べ改善

ロサルタンにシンバスタチンを加えることでGIRは、アムロジピンにシンバスタチン追加比較でさらに増加  (P<0.01 and P<0.05 vs. baseline)

ロサルタンは、アムロジピン併用に比べ有意に脂肪肝の程度、SAT、VAT指標改善(P<0.05 vs. baseline with losartan for all)

ロサルタンにシンバスタチンを加えることは、脂肪肝、SAT、VAT指標改善


Effects of losartan and amlodipine alone or combined with simvastatin in hypertensive patients with nonalcoholic hepatic steatosis
European Journal of Gastroenterology & Hepatology: February 2012 - Volume 24 - Issue 2 - p 164–171


全般的に、ARBの方CCBより脂肪肝にとって好ましいのか?上記比較は、検査指標の比較に過ぎないため、臨床的アウトカムとどうからむかが今後の課題。ACE阻害剤 vs ARB 、それぞれのクラス効果なども課題。 尿酸へのニューロタンの影響は他のARBと異なるというクラス効果の議論(カルシウム拮抗剤とロサルタンは尿酸値低下のみならず、痛風発症リスク減少 ;その他ARBは痛風増加 2012年 01月 13日)がある。

by internalmedicine | 2012-01-14 08:18 | 動脈硬化/循環器  

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