妊娠中のSSRI服用による新生児遷延性肺高血圧症(PPHN)

妊娠中SSRI服用による子供の肺高血圧症の危険性、いわゆるSSRIによる新生児遷延性肺高血圧症(PPHN)の問題

Selective serotonin reuptake inhibitors during pregnancy and risk of persistent pulmonary hypertension in the newborn: population based cohort study from the five Nordic countries
BMJ 2012; 344 doi: 10.1136/bmj.d8012 (Published 12 January 2012)

デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン

SSRI妊娠中服用約3万、11014名は妊娠20週未満で投薬

妊娠後期SSRI暴露は新生児の持続性の肺高血圧リスク増加と関連
・1000生下新生児に対し 絶対的リスク3 バックグラウンドは1.2;  補正オッズ比 2.1 (95% 信頼区間 1.5 to 3.0)

SSRI薬剤は特異的なリスク増加は同等 (sertraline, citalopram, paroxetine, and fluoxetine)

妊娠8週前のSSRI処方は、有意にそのリスクをやや増加させるのみ :補正オッズ非 1.4 (95% confidence interval 1.0 to 2.0)


結論としては、リスクそのものは頻度はかなり少ないが、妊娠後期ではそのリスクは2倍を超える。
class effectもあるようである。

by internalmedicine | 2012-01-14 09:37 | 精神・認知  

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