牛乳は食事中の葉酸の生体内利用促進性に働く
2004年 12月 16日
牛乳の飲用は葉酸の体内利用を促進するらしい
葉酸とホモシステインについては→参照
Effect of cow milk on food folate bioavailability in young women
American Journal of Clinical Nutrition, Vol. 80, No. 6, 1565-1569, December 2004
http://www.ajcn.org/cgi/content/abstract/80/6/1565
31名の女性を4日ローテーションで低葉酸食
牛乳あり(n=17)となし(n=14)に8週間ふりわけ
血中および赤血球中葉酸、血中総ホモシステイン(tHcy)濃度をモニター
【結果】血中の葉酸濃度は確実に減少。
しかし、その減少率は両群で相違なし(p=0.09)
赤血球葉酸濃度は非牛乳群でのみ減少、牛乳群では不変(p=0.01)
血中tHcy濃度は非牛乳群で増加し、牛乳群では減少(p=0.02)
【結論】
牛乳を食事に含めることは食物中の葉酸のbioavailabilityを促進する、その効果は赤血球中の葉酸とホモシステイン濃度にて評価でき、血中の葉酸濃度は不変。牛乳の成分のメカニズムに関しては検討を要する。
by internalmedicine | 2004-12-16 12:21 | 動脈硬化/循環器