COPD患者一律へのビタミンDサプリメント効果認めず、ビタミンD不足では効果あるかも・・・

COPD・急性増悪近時経験例へのビタミンD 高用量10万単位年次4週間投与単施設ランダム化二重盲検プラシーボ対照化治験

プライマリアウトカムは、初回の急性増悪、セカンダリは急性増悪率、初回入院までの期間、急性増悪までの期間、FEV1、QOL、死亡



High Doses of Vitamin D to Reduce Exacerbations in Chronic Obstructive Pulmonary Disease: A Randomized Trial
An Lehouck et. al.
Ann Intern Med January 17, 2012 156:105-114;

平均血中 25-(OH)D 値は、プラシーボ群に比べ、ビタミンD群で増加  (平均群間差, 30 ng/mL [95% CI, 27 to 33 ng/mL]; P < 0.001)

初回急性増悪までの平均期間に有意差無し (ハザード比, 1.1 [CI, 0.82 to 1.56]; P = 0.41)、さらに、急性悪化率、FEV1、入院、QOL、死亡に有意差無し

しかし、ビタミンD不足(ベースライン 25-[OH]D値 < 10 ng/mL)30名でのpost hoc analysisで、ビタミンD群の急性増悪有意減少認める (rate ratio, 0.57 [CI, 0.33 to 0.98]; P = 0.042).


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血中25-(OH)D 測定保険適用・・・

by internalmedicine | 2012-01-17 10:20 | 呼吸器系  

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