BMJ今年のおふざけ論文は・・・おもろくなかった 残念!
2004年 12月 17日
毎年、BMJのクリスマス前のおふざけ論文楽しみにしていたのに手抜き?
一過性虚血発作などの血栓形成の場所はなぜか同じ
それで松かさを川に流して実験
↓
The Poohsticks phenomenon
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/bmj;329/7480/1432
昨年のに比べたらおもしろくないですねぇ・・・(以下、MLに流したのを再掲)
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年末恒例の、イギリス風?のジョークなのか、変な論文集
I.交通事故外傷を減らすため“白”よりも“シルバー”の車をふやせばよい
茶・黒・緑はよくない・・・
Car colour and risk of car crash injury: population based case control study
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/327/7429/1455
BMJ 2003;327:1455-1456 (20 December)
単変量解析(オッズ比 0.5 95%CI 0.2-0.9)・多変量解析(オッズ比 0.4 95%CI0.2-0.9)ともに“シルバー”の車が“白色”の車より重症がすくない
補正したあとはブラウンの有意なリスク増加が見いだせる(オッズ比 2.1(1.1-4.2))で黒や緑も同様(2.0(1.0-4.2)、1.8(1.0-3.6)
しかし、グリーンや茶色は暗闇の影になるという意味ではそうでもない。黄色、グレー、赤、緑は白と有意差がない。
II.老人やハンディキャップを持った人に対する交通標識の国際比較
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/327/7429/1456
各国比較
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/327/7429/1456/TBL1
老人やdisabled peopleがどうしてそこを通るとしってるんだろうという簡単な疑問が・・・・
結論は有効性をしめすStudyが必要。
III.タイタニック号の悲劇での生存者は長生きできたか?
↓
How long did their hearts go on? A Titanic study
BMJ 2003;327:1457-1458 (20 December),
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/327/7429/1457
435名の乗客は若干生存期間が長いようだが、有意差がない
図)http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/327/7429/1457/FIG1
USでの一般人より1.7歳、スウェーデンより0.5歳長生きしかもこの長生きの傾向はファースト、セカンドクラスでの女性に限られている。
5名の女性が100歳を超え生き残り、今も3名が90代で生き残っている。しかし社会経済的なステータスにかかわらず、first classの男性は同世代の一般ピープルと同じ寿命。
IV.落下チャレンジにおいてパラシュートが死亡率や大きな外傷を予防できるかの
ランダム化試験のシステムレビュー
↓
Parachute use to prevent death and major trauma related to gravitational
challenge: systematic review of randomised controlled trials
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/327/7429/1459
BMJ 2003;327:1459-1461 (20 December)
結論:できるわけがない。
多くの予防介入のようにパラシュートの有効性をランダム化対象治験を通用できない。EBMの推奨者たちは観察治験を批判してきた。多くのradicalな協力者がいて、二重盲検、プラセボ対照、交叉治験をすれば皆の利益にはなると考えるが・・・
IV.ナポレオンの時代のエジプトの医学
Medicine in Egypt at the time of Napoleon Bonaparte
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/327/7429/1461
;;;歴史は不得意なのでパス
by internalmedicine | 2004-12-17 14:41 | 医学