提灯記事:パワーリハビリ
2004年 12月 20日
NHK・NC9あたりが、久米宏より先にやり出していたような気がします。そのパクリを民放が行って、それがはやり出してから、専門的知識のない分野でも、コメントを簡単に行うようになったと記憶してますが・・・。NHKでやっていたこと、木村太郎はいまでもフジテレビでやってますね。
わたしが医師として感じる、民放の最大の問題点は、専門家に対する姿勢、レスペクトの問題です。最近睡眠時無呼吸や禁煙の講演をしておもうのはそれぞれの専門家はそれぞれレスペクトしあってこそ、社会システムがうまくいくのですよね。仮にメディアにはホントの天才がいたとしても、すべてを理解しているなんて事はありませんよね。それを平気でコメンテーターやアナウンサーのコメントをする。そして重大な影響を及ぼしてします。クレームがあっても報道しない。マスメディア・ファッショです。
外国のまともな報道機関の報道をみると、かならずといっていいほど対論を紹介してますね。日本は対論を正当に紹介することはあるのでしょうか?対論を主張する団体は紹介しても、途中で口出ししたりして、発言を停止してますね。朝まで**テレビの司会者が特にひどい・・・・という印象を持ちます。
“医師会の主張はすべて悪いこと”などと“日本医師会”というのを悪名のラベリングがうまくいったので、医師会の主張はすべて“悪”とばかりに、TBS系列らしく水戸黄門ばりの“勧善懲悪”世の中“善”と“悪”のみ・・・こいつらの頭はきわめて簡単な2分別しかないのですねぇ。
彼らは犯罪が起きたときは、犯罪者がすべて悪くて、犯人捜しさえ、完了すればすべてOKらしい。えん罪などが起きても事後検証はお粗末。NHKに問題が生じたときは大々的に扱うが、自局の事件事故・不祥事はほとんど報道しない。
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「抵抗勢力との批判は笑止千万」
「新規参入は迷惑」
「新規参入は業界の改革をストップさせる」
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http://blog.livedoor.jp/buschiba/archives/8313109.html
って、あの政府・規制改革会議議長である宮内氏が言っているのだが・・・
かれの発言は矛盾しまくりではないか・・・
「いい医療が受けたければ、家を売れ」 が座右の銘
http://www.orix-sec.co.jp/brk_jour/mj_11.html
など、かれのやり方は全く報道されない。
ref.)http://snsi-j.jp/boards/cb.cgi?room=trafics&page=3
残念ながら、“合意”をみると、解禁への方向へしか向いてないようです。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/12/dl/h1216-1a.pdf
新しい治療法は自由診療、古い治療法しか保険には残らないという筋道を作ってしまいそうです。
医師会の幹部の勝利宣言が会ったという話も聞きましたがだとしたら、本当だとしたら相当アホですね。
大新聞者の横暴(http://intmed.exblog.jp/m2004-12-01#1455945)で、めだつのが、官庁への提灯記事です。
これはおそらく、パワーリハビリを導入させるための国民意見を誘導しようとする記事です。
http://www.asahi.com/health/insurance/TKY200412190210.html
この後何が起こるかというと、朝日新聞がパワーリハビリ関係のスクープをいっぱいとることとなります。記者クラブ機能発揮の確認ができます。
参照:パワーリハビリ反対:http://intmed.exblog.jp/m2004-12-01#1437717
反対意見は全く報道されない。メディアの怠慢なのか、仲良しクラブとしての記者クラブ機能がはたらいているのか・・・・国民にとってはちっともいいことではありません。
by internalmedicine | 2004-12-20 12:24 | メディア問題