多種類の食事が心血管リスクを75%引き下げる
2004年 12月 20日
でもっって心血管リスクを75%以上改善する。
サプリメント業者を喜ばしそうな結論です。でも残念でしたサプリの出番は有りません。
普通の食事の献立です。
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/bmj;329/7480/1447
BMJ 2004;329:1447-1450 (18 December), doi:10.1136/bmj.329.7480.1447
ワイン・魚・ブラック・チョコレート・果物・野菜・ガーリック・アーモンドを含むレシピ
polymealの材料の組み合わせは76%心血管疾患イベントを減少する。
男性では、6.6年平均余命が増加、心血管なしの期間が9.0年増加し、心血管疾患ありの平均余命の2.4年の減少が認められる。
女性ではそれぞれ、4.8年、8.1年、3.3年。
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【副作用コメント】
ガーリックに関しては、体臭以外に、鼓腸、食道痛・腹痛、アレルギー反応、出血などの報告もある。
推奨より多く魚の消費が多い場合は、血中水銀濃度増加、メカジキのような特に大きな魚では関連性が推定されている。
乳ガンのリスク増加などの関連性は見いだせない。
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あるある や みのもんたの昼の番組のように単独の食品だけが効果があるわけでなく、多くの種類を食べるということにつきる気がします。
この論文は、クリスマス前のBMJなので・・・これも冗談半分なのかと疑いも・・・・
紹介記事をみるとそれっぽいのですが・・・
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医者は多種類の食事やワインアドバイザーとしての再教育をうけるべき
ただし副作用としてガーリックのにおいなどがあるため、恋人と会う前には勧められない。
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内容としてはまじめなものでよいと思われ・・・あんまり冗談ばかりするから混乱する・・・BMJ
まあ、まじめと認識しときましょう。
でも 内容は日本風のアレンジ・エビデンスが必要ですね。
ところで
バランスの悪い食事は健康を害するということは皆が納得するところでしょ。
でも、これを医原病だの、医療が悪いだのという根拠にするのはおかしい。
1977年のマクガバン(McGovern)レポート
U.S. Senate Select Committee on Nutrition and Human Needs. Dietary Goals for the United States, 2nd ed. Washington, DC, U.S. Government Printing Office, 1977
を、金科玉条・バイブルのごとく、記載しているサイトが目立ちます。現代医学の否定の根拠にさえしているところ、サプリメント業者、アンチ西洋医学サイトなど・・・・・
こういう根拠は何でもいいのでしょう。なにか難しげな、通常は確認できない、なにやらありがたそうなものであれば・・・・
「この報告書は、数年の議論、科学的レビュー、討論を経て、McGoverno指導の元、アメリカ人の食事目標を決めたものであり」
“米国の食事指標の歴史”
http://www.health.gov/dietaryguidelines/dga2005/report/HTML/G5_History.htm
と、書かれてます。
“生産グループと科学的コミュニティー群の大量の議論と討論で合致したもの”であるということと“このグループは食事目標の数値的特異性に関しては科学はサポートされてないと考えている。”と、当時の科学的根拠の無さも記載されてます。
要するに、このマクガバン報告書は“健康食品業者”が参画して、さほど科学的な根拠もないのです。バイブルなんてとんでもない。
by internalmedicine | 2004-12-20 17:50 | 医療一般