霊長類でBSE→vCJD経口感染証明 イギリスのvCJD死亡減少・・・その訳は

BSE関連の論文・報告が立て続けに出されてます

ひとつは、牛の脳みそを食させた猿にvCJDが発症したことことで、種を超えた感染の証明が霊長類でしょうめいされたこと
もうひとつは、BSE・vCJDのメッカ イギリスではvCJD死亡数が推定よりすくなくなったことです。これは意外に感染者・非発症者が多い可能性が示唆されます。今後の推移予測に影響を与えているようです。

マスコミがとりあげるのは明日以降でしょうか?


Lancetのearly releaseになっているんだけど・・

Risk of oral infection with bovine spongiform encephalopathy agent in primates
http://www.thelancet.com/journal/vol365/iss9456/abs/llan.365.9456.early_online_publication.32139.1
January 27, 2005
人間のBSE - vCJDを生じうるわけだが - の暴露の程度は不鮮明さは経口感染の効果と牛-ヒト生物学的バリアの程度がともにまだ不十分な知識レベルにであるからである。BSEのヒト以外の伝播について考察。2匹の猿(amcaques)にBSE感染牛の脳のホモジェネートしたもの5gを経口摂取させた。一匹のさるはvCJD様の神経疾患に暴露後60ヶ月で発症。もう一匹は76ヶ月でも発症せず。この所見と他のデータから人間に対して食事暴露のリスクの推定がなされ、BSEからヒトへの伝播予防に関する公衆衛生的な評価として追補的な助けとなるだろう。



この1週間前の22日板のBMJ
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/330/7484/164
死亡数変移:http://www.cjd.ed.ac.uk/figures.htm
BMJ 2005;330:164 (22 January), doi:10.1136/bmj.330.7484.164
1990年代の感染と関連したvCJDのUKでの死亡数が比較的少なかったことが報告された。
(www.journals.royalsoc.ac.uk, doi:10.1098/rsif.2004.0017)

以前調査されたvCJD例を完全に広範なイベントを評価するようデザインされたものでありその結果は矛盾する結果得あった。最近の傾向は2000年に28例をピークに減少し、2004年に9例と減少している。このパターンの方向性は将来の相対的に減少することを推定される。しかし、虫垂や扁桃組織のvCJDと異常プリオンの相関の存在が評価され、高い感染率も示唆されていた (Journal of Pathology 2004;203:733-9)。12674例のサンプルで明らかにvCJDの徴候を示し、3800名最大限感染していることを示唆したものであった。
ロンドンのImperial CollegeのPaul Clarke と Azra Ghaniは、数学的モデルでこの乖離した現象を2つの可能性で説明し、補正すべき予測を推定を持って評価した。
一つの仮説は、低頻度のを説明するため一定の比率の感染した住民が臨床的な疾患に進展しないこと。リンパ組織内で明らかに存在するが進展しない、無症状の感染によって単純化したものである。2つめの可能性は、もっとも悪いシナリオだが、臨床的なケースは出現しない遺伝子群の存在で、将来的にこの人たちが疾病の発症があるというもの。
たった一つの遺伝子サブグループだけが影響を受けている。40%の、methionine homozygous(MM)をPrP遺伝子コドン129にもつものであるが、もし他の遺伝子サブグループがvCJDに進展するなら起こりうるケースの数をまた再計算しなければならない。
最初の仮説を用いれば、もっと多くの人々が感染していても約70例だけが一次伝播と計算されていると推定される。2番目の仮説によれば最大5倍にケースが増加しトータルで約600名となる。

“いままでのところ、最初のシナリオがもっともフィットしているようである”と感染症疫学の統計学者であるDr Clarkeは述べている。“将来1次感染から大量のvCJD感染がでる可能性がすくないことを意味している”
“もっとも考えられる臨床的ケースと推定の乖離に対する説明は、感染した人々が一定の割で、障害において臨床的な状態に進展しないということである。数千名が感染しているが臨床的なvCJDにはならないと考えている”

by internalmedicine | 2005-01-27 20:56 | 感染症  

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