アキレス腱断裂・炎・・・そのメカニズム?


内科とは比較的無縁なアキレス腱断裂ですが・・・


運動不足の人が急にストレッチもせずにはじめた時にというイメージですが、しばしばレベルの高いアスリートにアキレス腱断裂は生じるということで
Occasionally, even highly conditioned athletes rupture an Achilles tendon.
http://www.cnn.com/HEALTH/library/DS/00160.html

また、“アキレス腱炎はアスリートに多く、包括的な頻度は不明、ランナーの6-18%に生じる”
http://www.podiatrychannel.com/achillestendinitis/
ということで、


この論文は意味があるのでしょうか?


Repeated Exposure of Tendon to Prostaglandin-E2 Leads to Localized Tendon Degeneration - Clinical Journal of Sports Medicine
http://www.cjsportmed.com/pt/re/cjsm/abstract.00042752-200501000-00006.htm;jsessionid=B2FKfb1Efuwht3wAM3DTHWJqODRtgcXdLC3NAJthDxAjZvw0276n!-218751034!-949856031!9001!-1
ヒトの腱の線維芽細胞は機械的な負荷により繰り返しPGE2を生体内・生体外で賛成する。局所的なPGE2の暴露により変性運動による腱傷害の進展に寄与している可能性がある。



当初、アキレス腱炎、腱断裂..アキレス腱周辺の痛みなどアキレス腱関係の疾病が薬剤の副作用であることを聞いたときは奇異でした。


キノロン系のアキレス腱断裂増加とくに、老人でのステロイド使用者に関するリスクの増加はもっとも顕著。
オランダでの研究(http://www3.interscience.wiley.com/cgi-bin/abstract/84002079/ABSTRACT http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=12912715)断裂1367名と断裂なし5000名の症例対照研究で60-70歳代でキノロン使用によるリスクは非使用社に比べ6倍以上、特に80-90歳代では20倍以上ということです。全アキレス腱断裂症例の約4%がキノロン使用と関連していることは重要としています。

かなり報告がまとまってきているようです。
http://www.fqresearch.org/spontaneous_1.htm

調べた範囲ではメカニズムは

・不明で、直接の膠原繊維への影響を示唆。
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/324/7349/1306

・Ciprofloxacin reduces the stimulation of prostaglandin E2 output by interleukin-1ß in human tendon-derived cells
http://rheumatology.oupjournals.org/cgi/content/abstract/42/11/1306?view=abstract
“腱由来の細胞ではIL-1β induced PGE2アウトプットを減少させる。PGE2アウトプットの減少は様々なIL-1β細胞活性をmodulateする可能性があり、腱傷害に関与”

程度でしょうか・・・後者は最初の論文とPGE2の挙動から考えれば逆ですし、NSAIDSなどの副作用などから考えれは・・・?



最近、添付文書の改訂ということで、各メーカーが資料配付しているようです。

by internalmedicine | 2005-02-01 10:24 | 医療一般  

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