OccultHBV感染
2005年 02月 02日
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OccultHBV感染
HBV感染症はHBs抗原が陰性化し中和抗体であるHBs抗体ができれば感染状態から離脱でき手いるという判断は最近の検討で間違いで、このような血清学的な治癒後にOccult HBV感染というのが問題となる。特に化学療法などの免疫学的な応答を落とす場面においては肝障害を伴うHBV増殖再燃をきたす可能性があり、“死亡率はHBe抗原陽性かつHBe抗体陰性の群に比べ、HBe抗原陰性かつHBe抗体陽性で高率”ではあるという事態が出てきている。HBV感染症の診断には高性能のHBs抗原検査が開発されているが、HBs抗原検査のみならず、場合によってはHBc抗体やHBs抗体などHBV関連抗体検査も行いHBV感染歴を確認することも必要。
(アボットジャパンの資料から抜粋)
他参考資料:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=8918416&dopt=Abstract
http://www.med.niigata-u.ac.jp/in3/old/topicbox-old/liver-old2.html#L22
http://www.jrc.or.jp/mr/pdf/alacarte_h1609.pdf
ステロイド大量治療の場合は、HBc抗体、HBs抗体、HBV-DNAの事前チェックが大事。
by internalmedicine | 2005-02-02 12:48 | 消化器