正常血圧の人たちの卒中のリスク要因

血圧は卒中のもっとも重要な予後因子である(http://jama.ama-assn.org/cgi/content/extract/289/18/2420
血圧の卒中への影響はJNC-7(http://www.nhlbi.nih.gov/guidelines/hypertension/express.pdf)では、降圧剤治療で35-40%減少させることができる。

でも正常血圧でも卒中を生じるがどういう人たちがリスクが高いのか?


Risk Factors for Stroke in Subjects With Normal Blood Pressure
(Stroke. 2005;36:234.)
http://stroke.ahajournals.org/cgi/content/abstract/36/2/234
卒中患者は、より高齢、低教育水準であり、喫煙者・アルコール未摂取者が多く、冠動脈性心疾患の既往、胃潰瘍、腎臟結石の既往がある傾向になる。
卒中患者はBMIが高く、正常高値血圧(130-139/85-89 mm Hg)がみられる
backward stepwise Cox-regression解析で、
年齢:1.12
現在の喫煙:3.21
BMI:1.39
正常高値血圧:2.35
CHD病歴:4.92
胃潰瘍:2.21
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意外に年齢は寄与因子として少ない、冠動脈疾患を有するひとはやはり注意が必要で、
ここでも喫煙が重大な要因となるようです。

by internalmedicine | 2005-02-04 14:44 | 動脈硬化/循環器

 

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