緑茶&抗酸化ビタミンは糖尿病に関して・・よかったり悪かったり・・奇異的作用

基礎的な研究で、健康食品などが全面的に良いなんていうのは危険だと思うのです・・・
“お茶”という一般的には体によいとされる抗酸化作用を示す一方で、cross-link上の悪影響を及ぼす可能性がでてきました。

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Paradoxical Effects of Green Tea (Camellia Sinensis) and Antioxidant Vitamins in Diabetic Rats
http://diabetes.diabetesjournals.org/cgi/content/abstract/54/2/517
Diabetes 54:517-526, 2005

緑茶のoxidationの寄与する糖尿病関連組織機能障害予防効果をテスト。糖尿病ラットをtap water、ビタミンC、E、新鮮な日本茶(緑茶)抽出物で処理。
12ヶ月後、体重は減少したが、大動脈・腱・血中のglycated lysinは糖尿病で増加し (P < 0.001) 、緑茶では影響なし。
赤血球中glutathioneや血中hydroperoxidesはビタミン(P < 0.05)、緑茶で改善(P < 0.001)。
網膜superoxide production、acellular capillaries、pericyte ghostsは糖尿病で増加し(P < 0.001)、緑茶・ビタミンで改善 (P variable)
レンズのcrystallin fluorescence(370/440 nm)は緑茶で改善(P<0.05)したが、ビタミンでは改善せず
腎障害パラメーターの境界的な意味も認められた。しかし、腎臓のミトコンドリアNADH-linked ADP依存、dinitrophenol依存呼吸やcomplex III activityは緑茶で改善(P variable).
緑茶は、また、28-kDaミトコンドリアタンパクのmethylglyoxal hydroimidazoloneを抑制する。

驚くべき事に、腱・大動脈・血中ののglycoxidationはビタミン、緑茶で悪化もしくは有意に改善せず

糖尿病でglucosepane cross-linkは増加し(P<0.001)、緑茶で総cross-linkingがさらに悪化。


結論、緑茶と抗酸化ビタミンはいくつかの糖尿病関連の細胞機能障害改善するが、特定の組織のmatrix glycoxidationは悪化させる、このことは抗酸化治療は細胞外のcompartmentの酸化とcarbonyl stressのバランスの上になりたっていることを示唆する。
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老化:糖化説(クロスリンキング説)
 糖(ブドウ糖など)の一部はタンパク質、脂質、遺伝子などと容易に反応し、糖化という現象を引き起こします。タンパク質、脂質、遺伝子などは糖化されると、その働きが低下したり消失したりします。これらの糖化物はさらに変化を受けて他のタンパク質、脂質、遺伝子などと結合したり重合したりします(これをクロスリンキングといいます)。また、タンパク質が糖化されると、タンパク質の掃除屋であるタンパク分解酵素で分解されにくいため体のあちこちに蓄積するとともに活性酸素や体を傷害する物質などの生成を促進します。その結果老化が促進されるといわれています。
http://www.e-kenko.org/library/antiaging/index02.html


メイラード反応で蘊蓄・・・()がいえますね。

カルボニルストレス

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 糖尿病合併症の発症要因としては、①ポリオール経路の亢進、②メイラード反応、③PKCの活性化、④酸化ストレス説などが提唱されているが、病態の発症には、これらが互いに密接に関連して関与していると考えられる。このうちメイラード反応(タンパク糖化反応)は1912 年にMaillard がアミノ酸と還元糖を加熱すると黄褐色の色素が生成することを発見したことから命名された。
この反応はタンパク質またはアミノ酸のアミノ基と還元糖のカルボニル基が非酵素的に反応し、シッフ塩基を経由してアマドリ転位生成物に至る前期反応と、さらに酸化、脱水、縮合、環化などを受け、分子間架橋形成や開裂など複雑な反応を経て、蛍光・褐色変化・分子架橋構造を特徴とする後期反応生成物(AdvancedGlycation End products, AGE)にいたる2つの段階に大別される。 メイラード反応は当初、食品の香りや、長期保存による栄養価低下に関連した反応であることから食品化学分野での研究が進んでいた。1968 年にヘモグロビンb 鎖のN 末端バリン残基にグルコースが結合したアマドリ転位産物であるHbA1c が発見され、これが血糖コントロールの指標になると、生体反応としてのメイ
ラード反応が注目されるようになった・・・(http://www.dojindo.co.jp/letterj/106/news106.pdf



生体内において、比較的豊富に存在する糖や脂質から反応性カルボニル化合物(RCOs)が生成する。これら、カルボニル化合物は反応性が高く、非酵素的に生体内の蛋白と反応し、糖化最終産物/ 脂質過酸化最終産物(advanced glycation/lipoxidation end products :AGEs/ALEs)が生成する(カルボニルストレス)。カルボニルストレスは種々の疾患の病態に関与すると考えられている。
http://www.jsps.go.jp/j-rftf/saishu_hyouka_08/02_life/p_pdf/l_03-03.pdf



Glucosepane is a major protein cross-link of the senescent human extracellular matrix. Relationship with diabetes.
http://www.arclab.org/medlineupdates/abstract_15677467.html
ECM(細胞外マトリックス)は年齢とともに堅くなり、タンパク分解性の消化性不良化とともに、それは糖尿病で悪化し、糖やECMタンパクを減少させる非酵素的反応でduplicateできるものである。しかし、あまりに低すぎてその変化を、多くのMailard reactionののcross-linkは記載することが現在は不可能である。glucose、 methylgloxal, glyoxal,3-deoxyglucosone; i.e., glucosepane, MODIC, GODIC, DOGDICの、それぞれからlysin-arginie cross-link由来のレベルがヒトの皮膚・GBMで同定された。



by internalmedicine | 2005-02-07 16:34 | 医療一般  

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