CME(Commercial Support and Continuing Medical Education)

医学教育における商用的サポート・継続サービスとでも訳しましょうか、CME(Commercial Support and Continuing Medical Education)は1998年から2003年に3倍となってます。

$302million→$971million
http://content.nejm.org/cgi/content/short/352/6/534?query=TOC
という情報がNEJMにかかれています。

ベーコクの話ですが、日本でも、次第にインターネット・ウェブ/メール情報など積極的なCME活動がなされつつあります。


バーチャルなMR活動ということで唯一と思われるサイトが、公表範囲を事前に知らせず、クローズドな場所でしか公表されないであろうと誤解を与えたまま、公表し、
http://www.so-netm3.co.jp/press20050201.html・・・統計学や推計学からも、経営面からもとてもじゃないけど科学的でない公表がなされ、
「 この結果、一部のマスコミで「医師の高報酬」に力点をおいた報道がなされました。当社の意図とは異なりますが、従来のマスコミの報道から弊社のリリースがこのような取り上げられ方をされることは十分予見できたものであり、当社の責を免れるものではありません。」という謝罪はなされましたが、わだかまりがのこるものです。
(開業医などは個人事業主であり、サラリーマンと単純比較できないし、勤務医においても労働時間拘束時間や勤務内容の比較がなされてないし、もともと自己申告でありバイアスがかなりかかっているわけです。仲間内の、お遊びと考えてた回答者も多いはず・・)


もっとも悪質と私がおもうアンケートは、医薬品使用に関する、500円程度の図書券程度で、真剣に書こうとすると数十時間かかるであろうアンケートをアンケートを送りつけ、それを医薬品会社に売っている会社です。他にも、自己負担で加入している医療系CSプログラム(故にCMEではない!)の会社は、頻回にメールでアンケート調査を申し込んできます。内容は医療面だけでなく、経営的なことを聞き取ろうとするものが多く含まれます。純粋に学術的に使用するものもあるようですが、公表範囲など明示されてないものが多く、非常に問題が多いと思われます。



話を元に戻すと、CME(Commercial Support and Continuing Medical Education)という形で、純粋に医学の知識を得たいと思っている医師たちの向学心を利用して、利己的な経営の部分に利用していることが気になります。利用者も、この辺の割り切りが必要なのでしょう。是々非々で利用しなければならない。
参照:http://www.so-netm3.co.jp/ir/fnc/20041026_03.pdf



ただほど高いものはない・・・







今日も、ガイドラインの山にうづもれて診療をしなければならない・・・・

しかも、“ガイドラインは90%以上正確性を保てるのは、3.6 年(95% CI, 2.6-4.6 年). ”
JAMA. 2001 Sep 26;286(12):1461-7.
CME(Commercial Support and Continuing Medical Education)_a0007242_16302222.jpg

by internalmedicine | 2005-02-10 16:31 | 医学  

<< 初潮前後の喘息女児は肥満と重症... 傷心症候群? 新しい疾患概念 >>