アルコールの痛風への影響:ビール>スピリッツ>>ワイン(影響少ない)
2004年 04月 16日
らった はなたれをウォッカ
風に冷凍庫にいれてちびり飲むといいですね。
残念ながら、スピリッツのたぐいが痛風にいいというわけではないようです。
プリン体悪者説が崩壊したいまでも・・・
表題のごとく、ビール>スピリッツ>>ワイン(影響少ない)のようです。
Alcohol intake and risk of incident gout in men: a prospective study
Lancet Volume 363, Number 9417 17 April 2004
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12年以上、47150名の参加者
730の痛風の発症確認例。飲酒なしにくらべ、10.0-14.9g/日:RR1.32(0.99-1.75)、
15.0-29.9g/日:1.49 (1.14-1.94)、15・0-29・9 g/day:1.96 (1.48-2.60)、
50g/日:2.53 (1.73-3.70)
ビール消費は痛風のリスクとして独立している(多変量 RR /12-oz/日 1.49; 95%
CI 1.32-1.70)。
スピリッツもまた独立したリスク(多変量RR/drink or shot/日 1.15:95%CI
1.04-1.28)
しかし、ワインはそうではない(多変量RR/4-oz/日 1.04 0.88-1.22)
アルコールは痛風のリスク増加、このリスクはアルコールの種類によりことなり、
スピリッツよりビールがやはり悪い、適当なワイン摂取はそのリスクを増加させ
ない。
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以前紹介のプリン体摂取は痛風発作とはいえずという論文と整合性は・・・・?
↓
Purine-Rich Foods, Dairy and Protein Intake, and the Risk of Gout in Men
NEJM Volume 350:1093-1103 March 11, 2004 Number 11
「BMIやアルコール摂取にかかわらず、多くの食事要因と痛風のリスクはかわら
ない」とあります。着眼点が違うため、この論文では、アルコールの種類摂取に
関する要因は論文で記述がなかったのでしょうか?
“痛風はアルコール過剰摂取の病気である”との論文を引用していますし・・・
ビールに関してプリン-尿酸代謝、尿酸排泄への影響があるということでしょう
か?
by internalmedicine | 2004-04-16 15:21 | 運動系