医師免許更新制度
2005年 03月 16日
・構造規制を撤廃を目標とする会議がなぜ、あらたな規制と思われる医師免許更新制度の創設をもとめるのかがまず不可思議。越権行為と思われ、ただ、厚労省大臣が呼応しているところをみると、政治的な背景があるようだ。
・メディア、NHKニュースなどでは医師会が抵抗しているというが、むしろ、促進している。これは報道過誤である。医師会主導型にならざるえず、医師会全員入会・勧誘のいい口実になる。
・医師数が少ないのではないかという議論、medically underserved area(医療過疎地域)についての議論が足りない。高齢医師の引退促進につながると思うが、その是非についての議論が必要。
・医療ミスを医師免許更新の理由にしているが、医師免許更新で医療ミスが減るという科学的エビデンスがあるのか、ほとんど議論されず、感情的な更新制度提言である
・臨床をはなれた基礎系研究者への対応、行政系技官の対応はどうするのか?
厚労省医系技官も我が身の問題である。更新されなければ当然身分保障されないはず。
留学・移住など外国に在住する場合、そうするのか?
・試験制にするのか、講義受講制度にするのか。試験制は世界的に行われている国はない。米国でも講義更新である。
・医師免許更新となれば、他の医療資格はもちろん、他の資格試験制度も抜本的に変革されなければならない。
たとえば、金融業、不動産関係など、自殺にまで追い込まれる事件も多く引き起こされている。法的コンプライアンスに関連する資格に関しても更新されるべき。医師だけを特別視してはならないというのは国民のコンセンサスだと思われるので
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050209AT1E0801608022005.html
by internalmedicine | 2005-03-16 10:13 | 医療一般