VTEC→STEC
2005年 03月 24日
一般にはO157などと呼ばれ続けているのでしょうが・・・ごく一部の病名を総称するのは、他を軽視しそうで危険ですね。せっかくに日本人由来の病名なのですから・・・もっと普及させるべきでは?
Shiga-toxin-producing Escherichia coli
The Lancet Volume 365, Issue 9464 , 19 March 2005-25 March 2005, Pages 1073-1086
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Vero毒素(VT)には2種類の存在が明らかになっていて、VT1、VT2と呼ぶ。そのうちVT1のアミノ酸1次構造は、Shigella dysentreiae type 1(志賀赤痢菌)が産生する志賀毒素(Stx)と同一である。一方、VT2の分子構造は志賀毒素と約60%の相同性がある。こうした事実から、最近はVero毒素と志賀毒素をまとめて志賀毒素群毒素と呼び、腸管出血性大腸菌のことを志賀毒素産生性大腸菌と呼ぶ
VT1、VT2もStx1、Stx2と表記
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http://www.nyusankin.or.jp/new/takeda_1.html
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HUS(溶血性尿素毒素症候群)の多くのケースは志賀毒素産生性細菌による。
病態はTTP(thrombotic thrombocytopenic purpura)と異なる。
志賀毒素産生性大腸菌(STEC)の中で、O157:H7はもっともHUSと関連のあるworld-wideなものである。多くの異なる乗り物、一般的に疑われる挽肉が病原菌を運ぶ可能性が示唆。
抗生剤、antimotility agents、narcotics、NSAIDsは急性感染症患者に投与すべきでない。そして、入院・輸液を勧めた。
HUSのマネージメントは支持療法で;特異的治療は存在しない。HUSによる血管障害は下痢への管理で時とともに良好となる可能性(もちろん治療不応性の重症者はいます:訳注)。
もっとも重視すべきは予防であるのは当然。
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by internalmedicine | 2005-03-24 11:29 | 消化器