閉塞型無呼吸患者の心臓突然死パターン

閉塞型無呼吸患者(OSA)の心疾患死亡率へのCPAP治療の長期的影響はいまだ不明ということです。
http://intmed.exblog.jp/1778845/

しかし、心疾患患者へのOSAの影響はかなりあるだろうと思われます。突然死の時間パターンである程度推測されるわけで・・・

Day-Night Pattern of Sudden Death in Obstructive Sleep Apnea
NEJM 352:1206-1214 March 24, 2005 Number 12
http://content.nejm.org/cgi/content/short/352/12/1206

【背景】
突然死のリスクは午前6時から正午までが一般ではリスクであり、深夜から午前6時までは底(nadir)である。OSAは神経内分泌および電気生理学的な異常が心疾患突然死のリスク増加、特に、睡眠中の異常と関連しているかもしれない。
【結果】
深夜から午前6時までOSA患者では46%で心原因突然死が生じる
OSAなしでは21%(P=0.01)、一般人では16%(P<0.001)、by chanceでは25%(P<0.001)
深夜から午前6時までの心原因突然死の人は有意にAHIが高い。AHIが深夜から午前6時までの突然死相対リスクと相関する2.57 (95 % CI1.87 - 3.52).
通常の睡眠・覚醒解析でも同様な結果が得られる。

【結論】
OSA患者のは心疾患による突然死のピークは睡眠中にあり、OSAのない者でこの時期に突然死の底があるのと対称的である。

by internalmedicine | 2005-03-24 14:01 | 呼吸器系

 

<< Ann Int Med 200... VTEC→STEC >>