急性上気道炎後の咳嗽にプラセボが効く
2005年 04月 01日
The Antitussive Effect of Placebo Treatment on Cough Associated With Acute Upper Respiratory Infection
Psychosomatic Medicine 67:314-317 (2005)
http://www.psychosomaticmedicine.org/cgi/content/abstract/67/2/314
【目的】急性上気道炎(URTI)後と関連する咳嗽のプラセボの影響
【方法】
乾性咳嗽か軽度喀痰を伴う咳嗽で、URTI歴を有する患者
15分の咳嗽回数(CF)をペンレコーダーに接続したマイクロフォンで記録。咳嗽をしようとしないときは赤いライトという方法を教え、咳嗽抑制時間(CST)を記録した。ビタミンE(プラセボ治療)の単独投与と無治療を受け、前と治療後15分のCFとCSFを記録
【結果】
27名をプラセボと無治療へ割り当て(平均年齢22.6歳)
治療前後のCF中央値は無治療-3、プラセボ-18(p=.0003)
CSTの増加がプラセボでみとめた(無治療との比較 p=.027)
【結論】プラセボ治療が有意な鎮咳効果をもつことが示された。内因性オピオイドなどの中枢神経伝達物質と関連しているかもしれない。
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実は、抗酸化ビタミンは、長期的には、咳嗽に対しては促進的に働くのだが・・・
Thorax 1998;53:166-171 ( March )
http://thorax.bmjjournals.com/cgi/content/full/53/3/166
by internalmedicine | 2005-04-01 18:55 | 呼吸器系