急性冠動脈に対するC. pneumoniae除菌治療は今のところ意味なし

2つの大規模研究によい、急性冠症候群の抗生剤使用による2次予防に関してはほぼ否定的。次の一手、ワクチンや違う発想の新たな抗菌薬が考慮されるべき・・・

Azithromycin and Coronary Events Study (ACES)
クラミジア・ニューモニエは冠動脈疾患の病態に関与していると心耳らrているが、azithromycinによる抗生剤投与がそのリスクを減少させるかどうかの研究がなされ、azithromycinとしては、週600mgで、
プライマリー・エンドポイントである、冠動脈疾患による複合的原因死亡、非致死的心筋梗塞、冠動脈再疎通、不安定狭心症による入院は、446例 vs 449例。リスク減少は1%(95%CI -13 - 13)
プライマリー・エンドポイント、全原因死亡、卒中にかかわる減少は認めない。性、年齢、喫煙状況、糖尿病の有無、C.pneumoniaeの血清診断で補正後も結果は変わらず。
:Azithromycin for the Secondary Prevention of Coronary Events
NEJM Volume 352:1637-1645 April 21, 2005 Number 16
http://content.nejm.org/cgi/content/short/352/16/1637


PROVE IT–TIMI
gatifloxacinを400mg 2週間投与し、トライアルの期間はその後月10日コースで継続する(平均2年間)
臨床的アウトカムへの利益性を認めず、前記Studyとほぼ同じ結論。
:Antibiotic Treatment of Chlamydia pneumoniae after Acute Coronary Syndrome
NEJM Volume 352:1646-1654 April 21, 2005 Number 16
http://content.nejm.org/cgi/content/short/352/16/1646

by internalmedicine | 2005-04-21 11:14 | 動脈硬化/循環器  

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