幼児のアトピー性湿疹にプロビオティックが有用という報告・・・


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Probiotic Therapy Shows Promise as Treatment for Atopic Eczema in Infants
http://www.medscape.com/viewarticle/502710

Lactobacillus GGによる治療は、IgE感作幼児のアトピー性湿疹/皮膚炎症候群(AEDS)の症状改善に役立つという報告がAllergy誌4月号に掲載された。
こういったprobiotic bacteriaが食餌アレルギーの幼児のAEDS症状改善に有用であるかもしれないという報告は以前からなされていたが・・・Helsinki大学のMirva Viljanenが230名の牛乳アレルギーを疑う230名の幼児にてLactobacillus GG(LGG)、LGG+他のprobiotics、プラセボカプセル混合物を4週間1日2回投与をランダマイズして施行、
治療相後、ミルク曝露を施行し、牛乳アレルギーの診断を120名の幼児で診断し、報告した。
包括的解析によると、AEDS症状は研究中65%低下したが、治療群間に有意差がなかった。
しかし、IgE感作患者に限定すれば、LGG単独のみプラセボとの比較で有意な相違があった(p=0.036)が、他のprobioticsではみとめられず。この所見は抗生剤投与をうけた幼児が除外された場合特に明か。

probiotic bacteria投与による腸管細菌叢への影響はあたらしい代換療法候補である。

Allergy 2005;60:494-500.
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“プロバイオティクス、probiotic therapy”はイメージ戦略が日本で成功している
プロ野球球団をもったり・・・・
肝心の効果は、所詮この程度の提示しかされてない。
http://www.yakult.co.jp/probiotics/report/report010325/

ここの会社の抗癌剤の治験したことあるけど・・・、なぜ、大規模にProbioticsの治験はしないのか?結果がネガティブだったときの損失を考えているのだろうか?


この種のまとめを要約
 ↓
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49の研究をレビューし、26が下痢疾患の予防・治療に関わるもの、9つが癌予防、発ガン性に関するもの、7つがコレステロール低下に関するもの、7つが免疫システムの刺激に関するもの
世界で最も多く多く検討されているのが
Lactobacillus GG (22 studies)
Lactobacillus acidophilus (16 studies)
Bifidobacterium bifidum (6 studies)
Enterococcus faecium (7 studies)

ロタウィルスの下痢期の減少
ウィルス・細菌感染による下痢のLactobacillus GGや他のプロバイオチックはあまり強くない。

免疫システムにおけるプロバイオティクスは報告の結果がバラバラで結論がでない。
L.acidophilusによるコレステロール低下は見られる報告もあるがすべてではない。;E. faeciumは一過性のようである。
一つのリサーチグループの2つの研究は、膀胱腫瘍に対する再発の減少であったが、この結果は結論づけできない。
食後の抗原産生はプロバイティクス投与後軽減するが、どの程度なのか不明
http://www.ajcn.org/cgi/content/full/71/2/405
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Quackerに近い業者があり、注意が必要
さらなる、科学的な集積、まともなRCTが必要
http://saturn.bids.ac.uk/cgi-bin/ds_deliver/1/u/d/ISIS/17537491.1/cabi/bjn/1999/00000082/00000001/art00012/61DA96C8379CBC8D1114050328CC4648060AA14664.html?link=http://www.ingentaconnect.com/error/delivery&format=html

by internalmedicine | 2005-04-21 12:15 | 医療一般  

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