バファリンの半分は喘息・慢性閉塞性肺疾患に悪影響を与える成分でできている


日本でアセトアミノフェンを常用というのはあまり頭に浮かばないが、実際にはノーシンバファリンプラスナロンなどCMで耳にする頭痛薬などはアセトアミノフェンが主剤です。

アスピリン喘息ほど劇的ではないが、アセトアミノフェンの長期使用は、喘息・COPDに良くないようです。

The Association of Acetaminophen, Aspirin, and Ibuprofen with Respiratory Disease and Lung Function
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 171. pp. 966-971, (2005)
http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/abstract/171/9/966
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酸化ストレスは喘息のリスク、喘息の進展、肺機能減少増加をもたらす可能性がある。
以前の研究からアセトアミノフェン使用は、肺の抗酸化機能を減少させるという仮説があり、喘息のリスク増加と関連しているという報告があった。アセトアミノフェン使用がCOPDと肺機能減少に関連している可能性を検討したもの
方法:横断的解析(Third National Health and Nutrition Examination Survey)
アセトアミノフェン使用は、COPDに対して、用量依存的にCOPD悪化
(補正オッズ比 1.16 95%CI 1.09-1.24 p<0.001)
肺機能と逆相関
(54.0 ml;95%CI -90.3 to -17.7 補正)
アセトアミノフェン使用と喘息は用量依存的な関連が確かめられた(連日使用 vs 使用歴無し, -54.0 ml; 95% CI, -90.3 to -17.7, 補正).
結論:アセトアミノフェン使用は喘息・COPDのリスク増加と関連し、肺機能低下と関連する。

by internalmedicine | 2005-04-23 11:41 | 呼吸器系  

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