SSRIが自殺の危険性をたかめるという誤った認識?
2005年 04月 27日
“SSRIが自殺の危険性をたかめるという誤った認識が広まっているようである”という記述があった。
前後をみても、帝京大学精神神経科助教授なのか、国立精神・神経センター武蔵病院院長どちらの主張なのか不明であるが・・・
そのように主張するとすれば、少なくともSSRIと自殺の相関性がないという論文をかかげるべきではないだろうか?
SSRIと自殺企図増加のエビデンスを示すシステム・レビュー が 存在するのである
↓
Association between suicide attempts and selective serotonin reuptake inhibitors: systematic review of randomised controlled trials
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/330/7488/396
BMJ 2005;330:396 (19 February), doi:10.1136/bmj.330.7488.396
この記述にある如く薬剤にはリスク・ベネフィットがあり、薬剤治療の難しさはその天秤がどちらにかたよるかでわけであるが、リスクを真正面に見ずしてまともな治療ができるのだろうか?
疑問を持った次第で・・・
by internalmedicine | 2005-04-27 18:49 | 医療一般