クラミジア・ニューモニエ慢性持続感染症

<メモ>用です

クラミジア菌体はクラミジアは細胞内でのみ増殖する偏性細胞内寄生微生物であり、DNA とRNA を有し、2分裂で増殖する。感染性の基本小体(elementary body;EB)が宿主細胞に吸着・侵入し、封入体の中で増殖形態であ網様体(reticulate body;RB)に変化して分裂増殖した後に、再び基本小体に戻り、細胞破壊と共に細胞外に放出されるという特異なライフサイクルを有する。


Aberrant form;AFとなって

ストレス(ペニシリン系やセフェム系などのβ‐ラクタム系抗菌剤、インターフェロン‐γ、イソロイシンやL‐システインなどのアミノ酸欠如などにより)により宿主細胞内に潜伏しつつづける。ただし、菌体構成蛋白(MOMP、Omp2)やLPSなどの産生はない。
しかし、HSP60の産生は持続する。インターフェロンγがもっとも顕著で、Indoleamine 2,3-dioxygenase(IDO)によりトリプトファンが分解枯渇しAF産生に関与としている。ステロイドの投与によりin vitro、in vivoともAFから正常RBへの復帰が認められる。逆にAF再活性化によりステロイド+抗菌剤治療の可能性が示唆。
HSP60の産生継続があると、HSP60の受容体がToll-like receptor4とCD14の複合体であり、NF-κBが活性化され、炎症性サイトカインや接着分子の発現誘導が生じる
(日本医事新報 No 4226 2005/4/23から要約)

by internalmedicine | 2005-04-28 16:13 | 感染症  

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